研究課題/領域番号 |
21H03785
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
嶋田 総太郎 明治大学, 理工学部, 専任教授 (70440138)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 社会性認知 / 物語的自己 / 脳機能イメージング / 脳活動計測 |
研究開始時の研究の概要 |
自己には身体的自己と物語的自己の2つの側面がある。本研究では、物語的自己が身体的自己を介してどのような要因によって変化するのかを明らかにし、そのメカニズムを認知脳科学的に解明する。具体的な課題としてフルボディ錯覚と映画視聴を用いる。物語的自己を反映する脳領野としてデフォルトモードネットワーク(DMN)、身体的自己を反映する脳領野としてミラーシステムに着目し、ネットワーク解析を通じてその相互作用を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究では、物語的自己がどのような要因によって変化するのかを明らかにし、そのメカニズムを認知脳科学的に解明する。哲学者のギャラガーによれば、自己には身体的自己(最小自己)と物語的自己の2つの側面がある。本研究では、物語的自己が身体的自己を介して変化するプロセスに着目し、具体的な課題としてフルボディ錯覚(FBI)と映画視聴を用いる。課題遂行中の脳活動を近赤外分光法および脳波を用いて測定し、デフォルトモードネットワーク(DMN)やミラーシステムなどの前頭―頭頂ネットワークの活動を調べる。これらによって物語的自己の神経基盤を明らかにする。 2022年度は2021年度に引き続き、FBIを用いて物語的自己を操作する行動実験の論文化と脳活動計測実験を行った(実験1-A)。脳活動計測実験では、知的な(医者)アバターにFBIを生起させる条件と視覚フィードバックに遅延を入れることでFBIを阻害する条件間での違いを検討した。得られた脳波データを用いて、関心領域(ROI)間のコネクティビティ解析を進めている。 また映画の視聴前後で物語的自己がどのように変化するかを調べる実験1-Bを行った。長編映画中の約20分間を視聴しているときの脳活動を近赤外分光法(NIRS)を用いて計測した。物語的自己を反映する指標として、偏見などの有無を調べる潜在的連合性テスト(IAT)を用いた。その結果、映画によって病気に対する偏見が低減した被験者と増加した被験者がおり、この違いを反映する脳活動が見られた。現在、より精緻な解析を進めており、論文投稿を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験1-A、1-Bともにほぼ計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は実験1-A, 1-Bの論文化と実験2を中心に進めていく予定である。
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