研究課題/領域番号 |
21H03790
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2022-2023) 埼玉大学 (2021) |
研究代表者 |
松崎 賢寿 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (50830527)
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研究分担者 |
竹見 祥大 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (70871440)
吉川 洋史 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (50551173)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | メカノバイオロジー / オルガノイド / 細胞 / 膜 / 流動性 / 幹細胞 / 分化 / 顕微鏡開発 / 小腸 / 力学計測 / 硬さ / 顕微鏡 / 小腸オルガノイド / 形態形成 / 局所硬化 / 細胞膜の硬さ / レーザーアブレーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小腸が形作られるプロセスを支配する起点細胞の特定とその役割解明を目指して、力学・生化学が融合した独自の実験プラットホームの構築を目指す。これによって未だ明かされていない局所硬化の役割が明らかとなり、オルガノイドのメカノバイオロジーの分野を切り拓く基礎的なデータが得られるものと期待できる。さらに、硬化細胞の特性が明らかとなれば、そう言った特性を標的にして力学・生化学的に操作できる新たなオルガノイドツールの創出にもつながっていくと期待できる。
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研究成果の概要 |
小腸の形態形成のプロセスにおいて,力学的・生物学的パラメーターを同時に計測が可能な独自の実験プラットホームの構築を進めてきた.2021年度は,代表者は分担者1(竹見祥大助教)と共に小腸オルガノイドの創出法の最適化を進めた.2022年度は,細胞膜の流動性の空間分布を精密計測に成功した.2023年度は,分担者2(吉川洋史教授)と共に,小腸オルガノイドの形態形成と共に変化する細胞膜流動性の時空間ダイナミクスの解析を達成した.小腸の 幹細胞に特有な細胞膜流動性の物理指紋の初期的データを取得することができたため,現在は,小腸の形態形成のプロセスに関わる細胞の力学特性の役割に関する論文化を遂行中である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プラットホームの構築により,局所硬化を担う細胞の物理学的,生物学的な役割が明らかとなり,オルガノイドのメカノバ イオロジーの分野を切り拓く基礎的なデータが得られるものと期待できる.以上の成果は,論文として11報(例:iScience 2022, J. Phys Chem Letter 2022(Supplimentary Cover art), 2024など),さらに国際シンポジウム発表2件,招待講演3 件,受賞1件(第65回日本平滑筋学会総会 )の成果創出を通して,代表者が専門とする学問業界だけでなく,多様な医学,生物学社会に対する成果還元につながったと考えられる.
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