研究課題/領域番号 |
21H03795
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高山 和雄 京都大学, iPS細胞研究所, 講師 (10759509)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ウイルス / 呼吸器 / 基底細胞 / オルガノイド / 気道 / 感染症 / 臓器チップ / 呼吸器感染症 / SARS-CoV-2 / 気管支 / iPS細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
基底細胞は、気道に存在する幹細胞である。基底細胞は、気道を構成しているゴブレット細胞やクラブ細胞、線毛細胞への分化能を有する。そのため、基底細胞は、損傷を受けた気道の組織再生において重要な役目を担うと考えられている。しかし、呼吸器感染症により気道が損傷を受けた際の、基底細胞の役割は十分には明らかになっていない。そこで本研究では、呼吸器感染症において、基底細胞が気道再生に寄与することを明らかにするとともに、その分子機序を明らかにする。
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研究成果の概要 |
基底細胞は、気道に存在する幹細胞である。基底細胞は、気道を構成しているゴブレット細胞やクラブ細胞、線毛細胞への分化能を有する。そのため、基底細胞は、損傷を受けた気道の組織再生において重要な役目を担うと考えられている。しかし、ウイルス性呼吸器感染症により気道が損傷を受けた際の、基底細胞の役割は十分には明らかになっていない。本研究では、ウイルス性呼吸器感染症において、基底細胞が気道再生に寄与することを明らかにした。また、基底細胞の増殖と分化を司る因子を特定することで、基底細胞を標的とした気道損傷に対する新たな治療戦略を提示することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、ウイルス性呼吸器感染症研究におけるオルガノイドの使用が活発に行われている。本研究では、オルガノイド技術を用いて呼吸器ウイルスの感染と宿主応答を評価するだけでなく、基底細胞の機能解明と制御に取り組むことによって、損傷を受けた気道組織再生に向けた基礎的検討を行った。本研究が今後さらに発展することにより、不可逆的な気道組織損傷に対する治療薬開発が可能になると期待される。このような取り組みにより、ウイルス性呼吸器感染症に対する新たな抗炎症薬や組織修復薬が開発できる可能性がある。
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