研究課題/領域番号 |
21H03822
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2021) |
研究代表者 |
弓場 英司 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (80582296)
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研究分担者 |
大崎 智弘 鳥取大学, 農学部, 准教授 (40431332)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 免疫療法 / リポソーム / リンパ節 / pH応答性高分子 / アジュバント / レクチン / 樹状細胞 / アルブミン / 免疫誘導 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫応答を人工的に制御するバイオマテリアル開発のためには、抗原取り込み・抗原提示・免疫細胞の活性化など、免疫誘導の各過程に着目することが重要である。一方、免疫応答の起点となるリンパ節への移行を促進する材料の開発は、世界的にもほとんど進んでいない。そこで本研究では、リンパ節へのターゲティングを可能にする抗原キャリア開発を目的とする。本技術を用いて抗原キャリアをリンパ節へ集積させ、免疫誘導能を強化するとともに、キャリアを構成する材料と免疫反応の関係を本質的に理解し、材料科学と免疫学の融合を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では,アジュバント能とpH応答性を併せ持つ機能性高分子とそれを修飾したリポソームをベースに,リンパ節標的化、免疫細胞への選択性、アジュバント能の高性能化を図り、それらを複合的に検討することで、強力ながん免疫や持続的に抗体産生を誘導できるナノキャリアシステムを構築した。特に、リポソームのサイズを変化させることでリンパ節移行と免疫応答の制御が可能であったことから、本システムは免疫誘導システムとして有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のように,免疫誘導に必要な機能性分子を集積・統合化し,強力な免疫誘導を実現する,というアプローチは非常にユニークである。特に、同じ材料であってもリポソームのサイズを調節するだけで誘導される免疫応答を自在に変更できることから、がんや感染症など、多様な免疫関連疾患への対応が、たった一つのキャリアシステムで実現できるところに、材料科学および医学的観点の両方から大きな意義がある。
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