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戦時下女子医学生の「学徒医療隊」活動の歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H03869
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1130:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

油谷(宮嵜) 順子  東京女子医科大学, その他部局等, 学芸員

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワード学徒医療隊 / 学童集団疎開 / 女子医学専門学校 / 戦争体験 / 女性医師 / 無医村 / 学徒動員
研究開始時の研究の概要

本研究の概要は、第二次世界大戦末期に地方へ集団学童疎開した小学生のもとに派遣された女子医学専門学校生徒による「学徒医療隊」の活動について、当事者への取材も含めた歴史的資料の収集とその整理・体系化を目指す研究である。
男性医師が出征して国内の医師が不足していく中で、女性医師が国内医療の担い手として大きな役割を果たしていくことになったが、未だ医師ではない就学中の東京女子医学専門学校(現東京女子医科大学)と帝国女子医学薬学専門学校(現東邦大学)女子医学生にも国民・子どもたちの健康を守る医療者としての任務が与えられた。関西地区の調査も含めて調査し、資料の充実を図る。

研究成果の概要

①東京女子医学専門学校と②帝国女子医学薬学専門学校の上級生約300人は「学徒医療隊」として集団学童疎開した小学生の元に派遣された。派遣場所は東日本の内①が中央部の7県、②が北・南部の8県であった。大阪女子高等医学専門学校の派遣は、卒業生の証言では行われなかったとみられる。派遣は突然言い渡され、しもやけやひび、擦り傷の手当、盲腸が疑われる児童の開業医への付き添い等を行ったとの証言が得られた。女子医学生の派遣は疎開した学童側の回想録にも確認された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

第二次世界大戦期に勤労奉仕した学生は340万人以上といわれる中で、「学徒医療隊」として、主に無医村の疎開学童の診療補助や健康指導に従事したのは、東京女子医学専門学校と帝国女子医学薬学専門学校の女子医学生わずか300名程であった。
疎開学童側からの記録ではあまり記録されていない「学徒医療隊」活動であるが、日本の女性医師の歴史の一面として資料を収集整理し、後世に伝えていかなくてはならない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-01-30  

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