研究課題/領域番号 |
21H03876
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1140:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
|
研究機関 | 鳥羽商船高等専門学校 |
研究代表者 |
世古 文彦 鳥羽商船高等専門学校, テクノセンター, 鳥羽丸 甲板長
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
440千円 (直接経費: 440千円)
2021年度: 440千円 (直接経費: 440千円)
|
キーワード | 海洋環境 / 海底探査画像 / 海底探知機 |
研究開始時の研究の概要 |
伊勢志摩地域の内湾は、長期間測定していない箇所も多くあり、底質及び水深は、手用測鉛等を用いて測定していた。この方法は個人の技量によるところが大きく、測量精度が低い場合がある。 そこで、3D探査画像が作成出来るソナーを利用し詳細な海底図を描くことは、近く発生する可能性の高い南海地震等による津波のシミュレーション予測にも繋がり、より正確な被害予測を把握することが可能となり、被害を最小限に抑えることが出来、伊勢志摩地域の環境問題に寄与すると共に、練習船鳥羽丸の安全な入出港だけでなく、鳥羽商船高等専門学校商船学科一年生の漕艇を使用した海技実習及び部活動(漕艇部)の更なる安全性の向上にもつながる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、本校のある伊勢志摩地域の海域における建設事業において生じる海洋環境の変化が及ぼす影響を捉える事により、伊勢志摩地域の海洋環境を理解し、自然環境保護に役立て、又、本校練習船着桟桟橋付近の海域をソナー等で観測し、詳細な数値データを取得することにより、高専生の漕艇実習での安全な着桟、練習船の新建造後の安全な出入港及び、桟橋改修に寄与するため計測をした。 計測方法としては、小型船に海底探知機を取り付け、速力1ノット(微速前進)で1海里周辺を蛇行及び、時計回り、反時計回りに航行し行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
伊勢湾は東京湾・大阪湾と並んで、近年の大都市隣接内湾の開発における特徴を示している。そして、これらがもらたす影響は、閉鎖系海域における浅海の消失を生み、流れの環境を変化させ、さらには周辺生態系への影響へと繋がって行く。そのため、適切な環境評価は重要であり、海底探知機等の観測は貴重な評価資源である。 得られたデータセットはいろいろな知識を持った人々に利用してもらう事で、より有効性が生まれる。そのためにも、より多くの人々に利用してもらえるデータベースの開発が必要であり、その開発を目指していく。
|