研究課題/領域番号 |
21H03896
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1170:教育学・教育社会学関連
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研究機関 | 三重県松阪市立徳和小学校 |
研究代表者 |
服部 真一 三重県松阪市立徳和小学校, 主幹教諭
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
420千円 (直接経費: 420千円)
2021年度: 420千円 (直接経費: 420千円)
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キーワード | 森林環境教育 / SDGs / 小学校 / オンライン型授業 / 教科横断型カリキュラム / オンライン型学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,前研究『SDGsを達成するための,小学校における森林環境教育の実践と検証』から継続して行うが,前研究の課題であった点を以下のように改善して進めることとする。 1つは,研究対象児童を第5・6学年とし,2年間の教科横断型カリキュラムを再編成していく。 2つは,野外学習の1つとして,三重県総合博物館MieMu,植物園等を活用した体験型授業を開発し,社会見学に位置付け,教科横断型カリキュラムに取り入れていく。 3つは,コロナ禍においても学習が停滞しないよう,GIGAスクール構想で設置されたICT機器を活用し,効果的なオンライン型の学習を開発する。
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研究成果の概要 |
学校現場では,SDGs目標 15「陸の豊かさも守ろう」につながる取り組みの 1 つとして,森林の生態系機能や林業および木材利用の意義について理解が進む森林環境教育が期待されている。そこで本研究は,児童が森林に関心をもち森林の多面的機能やその保全の重要性を正しく理解できることを目的とし授業実践とその効果の検討を行った。 主な成果は,森林環境教育に関わるオンライン型の学習の開発が進み,意識調査から効果的な授業になったと判断できた。そして,1年間の森林環境教育の効果を検討したところ,森林保全に対する意識が高く,緑の循環を理解し,木材を利用しながら森を守る意識を持つ児童が多くなったことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今年度は,コロナ禍に影響を受け,全国的に臨時休校・分散登校によるオンライン型の学習を行った学校が多かった。このような社会情勢の中,教育現場では学びを止めないよう創意工夫が行われ,オンライン型の学習の開発が進んだこともその一つに挙げられる。 本研究では,森林環境教育の対面授業の一部をオンライン型の学習で実施したが,意識調査において,「森の学習が理解できた」の回答は84%であったことから,効果的な授業になったことが判断できた。一方で「実験は自分で確かめたい」の回答は69%であり,オンライン型の学習よりも学校で行うこれまでの対面授業の方を望んでいる児童が多いことも分かった。
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