研究課題/領域番号 |
21H03918
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 愛知県立知立高等学校 |
研究代表者 |
田中 見佳 愛知県立知立高等学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | ハンセン病教材冊子 / 効率と公正 / 高等学校における人権教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高等学校において昨年度の奨励研究(20H00816)で作成したハンセン病をテーマとした教材冊子を用いて人権教育を実践し、教材冊子の改訂と指導者用手引きを作成することである。改訂のために、愛知県内のいくつかの県立高校の教員に教材冊子を用いた人権教育の実践と生徒及び指導者にアンケートを依頼する。アンケートの結果分析に加え、現地調査で得られた知見を基に、教材冊子の改訂を行う。それと同時に、人権教育実践の場で、指導者が感情に訴えることなく、差別や偏見の構造を理解したうえで人権教育を行うことができるように、ポリティカル・コレクトネスについて理論研究を行い、その研究成果を手引き作成に活用する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、令和2年度奨励研究で作成したハンセン病を題材とした教材冊子を使用し、高等学校において人権教育を行い、教材冊子の改訂と指導者向けの教材冊子の手引きを作成することであった。 本校生徒を対象に教材冊子を使用した授業実践を行い、考察から得られた知見と国立ハンセン病療養所邑久光明園の現地調査で得られた知見を基に教材冊子の改訂を行うことができた。また、教材冊子を幅広く活用してもらえるように指導者用手引きも作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、学習指導要領に示されている社会的見方・考え方の一つである「効率と公正」の視点からハンセン病患者の強制隔離政策について多面的・多角的の考察させることを通して、人権教育を行うことができた。この際、中学校で習得した公正の中の「機会の公正さ」に着目し、新たにカントの義務論からの視点を提起した。 学校現場において教員は人権教育を担う責務がある。担当教科に関わりなく幅広く教材冊子を活用してもらえるように指導者用手引きを作成した。教材冊子と指導者用手引きは、高等学校における人権教育推進の一助となるものである。
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