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小学校算数科における演繹的な説明構成力の研究;仮言的三段論法に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 21H03926
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1180:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

赤川 峰大  神戸大学, 附属学校部, 副校長

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワード演繹的推論 / 説明 / 証明 / 仮言的三段論法
研究開始時の研究の概要

証明に関する国内外の主要な先行研究において仮言的三段論法は,演繹的に論理を構成するための重要な要素として位置付けられている.赤川は小学校算数の題材にも仮言的三段論法が内在する学習材が複数あることを特定した.またその学習材を用いた調査によって,小学校段階においても仮言的三段論法を用いて演繹的に説明を構成することに顕著な個人差がある実態を明らかにした.そこで本研究では仮言的三段論法を用いた説明の構成に焦点をあてた小学校段階の授業プログラムの開発を目的とする.研究は,1文献・実地調査(4-6月)2授業開発(5-8月)3授業実践・検証(9-2月)の計画で実施する.

研究成果の概要

学習指導要領(文科省,2017)では,資質・能力の育成を図る教育の重要性が指摘されている.とりわけ算数・数学教育における演繹的推論を働かせた「筋道立てて考え,表現する力」は,数学で扱う論理の基盤として重要視されている.しかし,育成の難しさがかねてより指摘されてきた.そのため近年,小学校算数科の「説明」を数学の「証明」の萌芽と捉え,系統的に育成しようとする動向がある.しかしその系統性が十分明らかになっていないため,小学校現場において目的の希薄な算数科の説明活動が散見される状態になっている.その改善のために,系統性として「仮言的三段論法(推移律)」に着目し,系統的育成の可能性を研究している.

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究期間(1年)では,小学校の算数題材にも仮言的三段論法が内在する題材を同定し,教材化したことが主な成果である.具体的には図1の図形に関する題材を同定し,調査問題,教材を開発した.調査問題の構造は仮言的三段論法に関わる説明の必要性を児童に考えさせるものある.今後は,本調査問題を用いた調査を実施することで,児童の仮言的三段論法の理解に関わる実態を明らかにしたり,本題材を用いた実践を行ったりすることで,児童の理解を深める取組につなげたい.

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-01-30  

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