研究課題/領域番号 |
21H03936
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 総本山醍醐寺 |
研究代表者 |
田中 直子 総本山醍醐寺, 学芸員
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 伝統文化教育 / 鑑賞授業 / 地域連携 / 博学連携 / 社会科事前授業 / 歴史観 / 国際理解 / ESD / 文化財鑑賞授業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、世界遺産醍醐寺で2015年より申請者が学芸員として行ってきた、京都市立醍醐中学校を対象とした文化財の鑑賞授業の充実を図り、ESD(持続可能な社会の担い手を育む教育)を担う博学連携モデルとして、社会への貢献を目指すものである。 本研究では文化財を鑑賞する場を地域の寺院とし、学芸員と教員の相互理解による事前事後の授業を設けて本物に接する体験を充実させ、3学年を通して学びを深めるところに特色があり、教育的意義は大きい。美術科を通して実践してきた鑑賞授業において、新たに歴史観の必要性を提案し、社会科の事前授業を開発・導入することで、重層的な鑑賞の達成を目標とする研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では、世界遺産醍醐寺で2015年より申請者が学芸員として行ってきた、京都市立醍醐中学校を対象とした文化財の鑑賞授業の充実を図るために、歴史観の必要性を提案し、新たに社会科の事前授業を開発、導入した。 そのために史資料を収集し、近世初期の醍醐寺における寺宝の保存継承および、明治時代の寺宝の概念の変遷について研究をした。それに基づき、3学年分の社会科の事前授業を行い、生徒の既存の学習成果を活用した歴史的な見方・考え方を育成し、成果の一部を学会に報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、世界遺産醍醐寺で地域の中学校を対象とした文化財の鑑賞授業の充実を図ることで、ESD(持続可能な社会の担い手を育む教育)を担う博学連携モデルとして、社会へ貢献するものである。 本研究では文化財を鑑賞する場を「地域の寺院」とし、学芸員と教員の相互理解による事前事後の授業を設けて文化財に接する体験を充実させ、3学年を通して学びを深めるところに特色がある。 この鑑賞授業を通して、生徒の、地域社会に対する関心の向上および学習意欲の高まりが示され、生きる力の育成に寄与することが示された。さらに文化の多様性について、グローバルな視野が育まれ、情操教育の側面も相まって、教育的・社会的意義は大きい。
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