研究課題/領域番号 |
21H04097
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
2150:電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
那須川 徳博 岩手大学, 理工学系技術部, 技術職員
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | LoRa省電力長距離無線通信 / 気象観測装置 / ライブカメラ |
研究開始時の研究の概要 |
以前の研究で肱川あらしの観測では,長期間に渡るコマ撮り動画撮影により新たな知見を得たが,カメラ性能の限界により夜間に発生した雲や霧の現象を記録することができなかった.また,気象観測装置の設置台数も少なく,現象のシミュレーションでは十分な精度が得られなかった. そこで,カメラ撮影を高感度赤外カメラ+長時間露光へ変更し,多数の観測機器を設置して観測精度を上げる.従来の観測方法では,狭い範囲に多数の気象観測装置を配置することが難しかったが,本システムでは気象データの収集に安価で消費電力の少ないArduino 互換ボードを使用し,温度等を計測するセンサーは精度が高くかつ安価な素子に置き換える.
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研究成果の概要 |
LoRa省電力長距離無線端末とAruduinoマイコンを使用した気象観測装置を大学構内に数百m~数Kmの間隔で設置して気象観測を行い,Lora ゲートウェイ経由でサーバーに気象データを蓄積した.気象観測装置の数が少なく大学構内での気象観測であったため,当初目的とした"おろし"や"だし"といった地域の強風気象現象が発生する場所に観測装置を設置することが出来なかった.しかし,大学構内のようなごく狭い範囲に多数装置を設置することにより都市で発生するヒートアイランド現象等の観測にも有効であることが確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LoRa省電力長距離無線端末とAruduinoマイコンを使用した気象観測端末を数百m~数Kmの間隔でメッシュ状に配置することが可能であり,典型的な地域気象現象の観測装置を低消費電力でかつ安価に構成できる.GPSによる位置情報の取得と送信機能を内蔵しているため,設置時に設置位置の確認も不要である.そのため,誰でも容易に気象観測データをリアルタイムでサーバーに送信することが可能となる.
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