研究課題/領域番号 |
21H04103
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
2160:土木工学、建築学、航空宇宙工学、船舶海洋工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 久留米工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉利 用之 久留米工業高等専門学校, 教育研究支援センター, 技術専門職員
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 安全教育 / 教材 / 動画 / アイトラックキング / 安全 / VR動画 |
研究開始時の研究の概要 |
負傷者が出る労働災害は、世界全体で1日当たり86万件発生し、毎年230万人が職場における事故や職業性疾病によって命を落としている。職業病や労働災害のコストは、2.8兆ドルであり、経済的損失は全世界のGDPの4%近くに達する。労働災害ゼロを達成するためには、災害発生率の高い雇入れ時や作業内容変更時などに安全教育の実施が重要である。しかし、安全教育は労力・資金・時間の負担、短期的・長期的(以下:マルチスパン)教育効果の定量評価が十分になされていないことが安全教育を取り入れる際の問題となっている。そこで、本研究では、VR動画とアイトラッキングを用いた安全教育手法の開発とマルチスパン評価を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、以下の知見が得られた。1)遠隔の実験実習の改善である。動画にアイトラッキングを追加することで、教育者の目線が、何を・どのように見て作業をしているのかを直感的に理解できるようになった。対面教育が不可の状況下で、自宅学習でのイメージトレーニングが現実味を帯びた状況で可能となった。2)短期的・長期的なマルチスパン評価である。短期的な教育効果を検証は、教育前後でアンケート収集を行い、教育効果が確認できた。自宅学習で動画を利用したイメージトレーニングを行い、対面教育で実際に作業すると更に教育効果が高いことがわかった。長期的な教育効果を検証は、評価対象が少なくまだ検討段階である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義や社会的意義は、遠隔の実験実習の改善である。現在の動画は、知識を深めることはできるが、技術を深めることは難しいという問題があったが、動画にアイトラッキングを追加することで、教育者の目線が、何を・どのように見て作業をしているのかを直感的に理解できるようになったことである。これにより、遠隔の実験実習の改善に繋がると共に教育時間の短縮と知識・技術向上が期待できる。
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