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固相誘導体化による血液中グリホサートの新規分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21H04167
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3140:薬系分析および物理化学関連
研究機関千葉県警察本部科学捜査研究所

研究代表者

鈴木 雄亮  千葉県警察本部科学捜査研究所, 科学捜査研究所 専門研究員

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワード含リンアミノ酸系除草剤 / グリホサート / 固相誘導体化
研究開始時の研究の概要

含リンアミノ酸系除草剤に分類されるグリホサート(GLYP)は,ホームセンターやドラッグストア等で容易に入手可能であることから中毒事案が散見され,救急医療の現場や犯罪捜査の過程等で被摂取者の血液からGLYPを迅速に検出することが求められる.しかし,GLYPは高極性化合物であるため,分析機器に導入するまでに煩雑な前処理が必要で,検出までに長時間を要してしまうのが現状である.本研究では,近年メタボロミクス等の分野で着目されている固相誘導体化法(分析目的物質を固相に保持した状態で誘導体化反応を行う方法)という技術を応用し,血液中のGLYPを簡便かつ迅速に検出するための新規分析法の開発を行う.

研究成果の概要

ホームセンター等で容易に入手可能であり、中毒事案が散見される含リンアミノ酸系除草剤である「グリホサート」について、その摂取を証明するための新たな分析方法を開発した。グリホサートを添加したヒト血液を固相抽出カートリッジを通して固相上にグリホサートを保持させ、その状態で反応試液を通液することで、固相上で誘導体化反応(固相誘導体化)を行い、生成したものを機器分析で検出した。本法を用いることで、従来法と比較して非常に簡便かつ迅速にグリホサートを検出することができた。
固相抽出カートリッジ:プラスチック製の注射筒に固相(吸着剤)詰めたもの
誘導体化反応:目的物質に化学物質を作用させ、その性質を変化させること

研究成果の学術的意義や社会的意義

含リンアミノ酸系の除草剤グリホサートは、これを有効成分とする製品が広く流通していることから、同製品を飲食物等に故意に混入して喫食させることによる傷害事件や、誤飲による事故等が散見される。このため、犯罪捜査や救急医療の現場では、犯罪の捜査方針・治療方針の確立のため、被摂取者の血液から迅速にグリホサートを検出することが求められる。しかし、従来法には分析装置に導入するまでの操作(前処理)が非常に煩雑で長時間を要するという問題があった。本研究では「固相誘導体化」という技術を応用し、前処理に要する時間を従来法の半分程度に短縮することに成功した。本法は、薬毒物中毒事案の迅速化の一助になるものと期待される。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-01-30  

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