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周術期のせん妄対策の確立およびその評価

研究課題

研究課題/領域番号 21H04180
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

西田 承平  岐阜大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワードせん妄 / ベンゾジアゼピン系薬 / オレキシン受容体拮抗薬
研究開始時の研究の概要

せん妄は急激に進行する意識障害で注意力、思考力の低下、見当識障害、意識レベルの変動を特徴とする疾患です。
手術の前後でせん妄を起こすことが特に大きな問題でカテーテルを自分で引き抜いてしまったり、危険な行動をとってしまったりするため、患者にとって危険であると同時に、医療費の増大にも関係します。
せん妄の発生リスクを上昇させる大きな要因としてベンゾジアゼピン系薬剤の使用が挙げられ、本邦でも多く用いられています。本研究では、術後せん妄のリスク因子および術後に適切な睡眠薬の選択を明らかにすることで、術後せん妄の発生頻度を減少させます。

研究成果の概要

当院ではせん妄の原因となると言われているベンゾジアゼピン系薬の使用を減らすために、クリニカルパスや医師による周術期の指示を見直し、ベンゾジアゼピン系薬以外のものに変更しました。また、全職員対象の医療安全講習会を活用し職員の教育も行いました。2020年度では経口睡眠薬の処方があった患者は62.6%と多かったものの、取り組みを開始した2021年度では39.2%と使用患者を減らすことができました。
また、新規導入患者は2021年4月の時点では56.1%であったのに対し取り組み後の2022年3月では23.7%と減少させることができました。せん妄の発生状況がどのようになったかについては現在調査継続中です。

研究成果の学術的意義や社会的意義

せん妄は急激に進行する意識障害であり、注意力や思考力が低下したり、自分のいる場所がどこかわからなくなってしまいます。せん妄となると、自分の体についている点滴の管を引き抜いてしまったり、安静にしていられなかったりするため、本人にとっても、医療スタッフにとっても危険な状態になります。特に手術後のせん妄は危険であり、せん妄を手術後に起こした人はそうでない人と比べて2.5倍死亡の危険が高まるとの報告があります。せん妄を防ぐための方法論が確立すれば、医療の安全向上に大きく貢献できると考えられます。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 糖尿病代謝内科病棟におけるポリファーマシー対策の評価2022

    • 著者名/発表者名
      山田翔也、西田承平、林祐一2)3)、浅井奈央、山田未知、藤井宏典、飯原大稔1、窪田創大、加藤丈博、水野正巳、鷹尾賢、廣田卓男、佐野美佳、境浩康、小林亮、熊田恵介、清水雅仁、矢部大介、鈴木昭夫
    • 学会等名
      医療薬学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-01-30  

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