研究課題/領域番号 |
21H04194
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
鈴木 陽子 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 看護師
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
330千円 (直接経費: 330千円)
2021年度: 330千円 (直接経費: 330千円)
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キーワード | 看護師 / IT化 / 検査前説明 / ロボット / タスクシフト / 業務改善 / 業務負担軽減 / 働き方改革 |
研究開始時の研究の概要 |
医療現場において、検査前説明は患者が検査の流れと注意事項を十分に理解し、安全に不安なく検査を受けるために重要である。 検査前説明は主に医師・看護師によって実施されることが多いが、業務負担が大きく、近年のチーム医療および働き方改革におけるタスク・シフトを推進する項目としても注目されている。さらに昨今の新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、対面式の検査前説明は医療従事者・患者双方の感染リスクも伴う。 本研究では電子媒体(PCおよび人型ロボット)を使用した検査前説明の有効性を検討する。医療従事者の業務負担と医療の質の担保、および感染リスク軽減による安全性の確保を同時に解決する方法として期待できる。
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研究成果の概要 |
医療現場において、検査前説明は患者自身が検査の流れと注意事項を十分に理解し、安全に不安なく検査を受けるために重要である。しかし検査前説明を実施している看護師の業務は複雑化する超高齢化社会の中で多様化しており、検査前説明業務は近年のチーム医療推進および働き方改革におけるタスク・シフトを推進するべき項目としても注目されている。本研究ではパーソナルコンピューター(PC)および人型ロボットを使用した検査前説明の有効性を比較し、電子媒体を活用した検査前説明の有効性を検証するとともに、看護師の検査前説明における業務負担軽減の可能性を検討するために、ランダム化比較試験を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行している日本社会において病院の役割も変化してきている。地域包括ケアシステムの構築を見据えた在宅医療の推進など、地域社会との更なる連携が求められる中、病院の看護師は患者・家族の意思決定支援など対面でのより有機的な関りを求められる場面も増えている。看護師が患者・家族にとってより重要な場面に時間を割くためには、ルーティン化が可能な業務を電子媒体の活用でタスクシフトすることが有効である。本研究で電子媒体による検査前説明が看護師による説明と同等の質を担保しつつ看護師の説明に要する時間を短縮できることが示唆された意義は非常の大きいと言える。
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