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腎機能に応じた心不全患者におけるミルリノン投与量の適正化

研究課題

研究課題/領域番号 21H04228
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

小木曽 若苗  名古屋大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
キーワードミルリノン / 腎機能 / 半減期 / Ccr
研究開始時の研究の概要

強力な血管拡張作用を有する急性心不全治療薬剤であるミルリノンは心拍数の増加や心筋酸素消費量の増加も少なく、耐性も生じにくいことから汎用されている。ミルリノンは腎排泄型薬剤であるため、腎機能が低下した患者や高齢者に合わせたミルリノンの投与設計が必要であると考えられる。しかしながら腎機能と血中濃度、治療効果や副作用発現との関連性は明らかとなっていない。そこで本研究では心血管術後急性心不全のため、ミルリノンを投与されている患者を対象とし、液体クロマトグラフィー質量分析法を用いて、ミルリノンの血中濃度測定を行い、腎機能別でのミルリノン血中濃度とその治療効果・副作用発現との関連性について明らかにする。

研究成果の概要

ミルリノンは腎排泄型薬剤であるが、腎機能による減量基準が明確ではない。そのため
名古屋大学医学部附属病院にて心血管手術の患者を対象とし、血中濃度と腎機能と比較を行った。2021年10月4日~2022年3月31日の期間で26症例が対象となった。採血は手術中の投与開始後30分、120分、12-24時間後、24-36時間後で行い、HPLC/MS/MSで測定を行った。半減期 (h)の平均値±標準偏差は、Ccr;60mL/min未満では2.80±4.20、Ccr;60mL/min以上では0.92±0.94であった。Ccrと半減期の相関についてはR2;0.05、p=0.087であり相関はみられなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

血管拡張作用を有する急性心不全治療薬剤であるミルリノンは腎排泄型薬剤であるため、腎機能が低下した患者や高齢者に合わせた投与設計が必要である。そこで本研究では周術期のミルリノンの血中濃度と腎機能の関連性を明らかにするため、血中濃度測定を行ったが、腎機能と半減期の相関は見られなかった。手術中にミルリノンを投与した場合、術前の腎機能からは血中濃度の推測が困難であることが考えられた。また、術中の出血量および人工心肺が影響している可能性もあり、適切な投与量について今後検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-01-30  

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