研究課題/領域番号 |
21H04290
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3240:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
江原 恭介 獨協医科大学, その他部局等, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
360千円 (直接経費: 360千円)
2021年度: 360千円 (直接経費: 360千円)
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キーワード | 末梢動脈疾患 / 電気刺激 / プレコンデショニング / 運動療法 / 間欠性跛行 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は末梢動脈疾患(PAD)跛行患者において、カフを用いた他動的な短時間の虚血・再灌流誘導やB-SES刺激、またその2つの組み合わせを運動前に行うことで効果的な運動習慣獲得が可能となるか検討する事が目的である。デザインは単施設クロスオーバー比較試験。 セッションA:前半でB-SESをそれぞれ別の日に3セット施行、2週間のウォッシュアウト期間の後、後半で他動的虚血を3セット施行。 セッションB:前半で他動的虚血をそれぞれ別の日に3セット施行、2週間のウォッシュアウト期間の後、後半でB-SESを3セット施行。 基準歩行距離測定時と歩行負荷終了時の経皮的酸素分圧をB-SES使用時、他動的虚血時で比較。
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研究成果の概要 |
本研究では最も跛行出現時間を延長したのは4Hzでの電気刺激(ベースライン比135%)であった。20Hzでの電気刺激はベースライン比133%であり十分な効果を得られた。電気刺激による血管内皮改善効果や血流の改善効果は報告されており、本研究でも同様の結果が得られたと思われる。本研究では20Hzでの強縮による強い筋収縮よりも、4Hzでの連続的な単収縮による収縮回数が結果に影響したと考えられる。一方、他動虚血のみでは跛行を軽減させるほどの十分な血管内皮の改善が得られなかった可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間欠性跛行の出現により、継続した歩行訓練が困難となる末梢動脈疾患患者に対し、疼痛の軽減による歩行訓練のサポートや血管の拡張・血管新生の促進等付加効果が期待できる。末梢動脈疾患による下肢切断や動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞の予防など、長期的には健康維持による医療費の削減効果が期待できる。
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