研究課題/領域番号 |
21H04308
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
田村 浩志 国士舘大学, 政経学部, 非常勤講師
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 救命胴衣(PFD) / 浮力 / 牽引角度 |
研究開始時の研究の概要 |
救命胴衣は装着することで浮力を得て、呼吸を確保し生命を守る救命用具であるが、その浮力による事故が発生した。この事故状況を踏まえ、浮力と離脱のために必要な力について検証することにより、PFDについて再検討する必要があると考え研究の着想に至った。研究結果からわかったことは、PFDを装着してフロートの下に接した水中から水上へ離脱するには、予想以上の強い力が必要である事である。その力は学生選手権出場競泳選手レベルの最大牽引力の値44.36N(古賀2014)を上回っていた。実験は事故の状況に近い環境を構築し、被験者を用いることなく実験的に救助用ダミーを使用し、浮力と離脱に必要な力を検討する研究を行った。
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研究成果の概要 |
救命胴衣(PFD)を装着した状態のダミーが、牽引によって浮具下から離脱するには、牽引角度を変えることで力量に有意差が生じることがわかった。救命胴衣(PFD)は浮力を利用して呼吸を確保するためのディバイスである。しかしながら装着したまま浮具等の水面下に潜り込むとその浮力が障害となり離脱する事が困難となる。このような場合に離脱牽引による角度を変えることで緊急時の脱出指導あるいは救助するための牽引方向の提言になると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水難事故による緊急時の脱出指導の提言のために、最も効率的な離脱角度の検証が必要である。また救命胴衣、インフレータブル浮具の摩擦力の違いを検証し、より安全で救命につながるPFDの開発が急務となる。
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