研究課題/領域番号 |
21H04325
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
4110:情報科学、情報工学、人間情報学、応用情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
竹尾 雄飛 大分大学, 医学部, 理学療法士
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
430千円 (直接経費: 430千円)
2021年度: 430千円 (直接経費: 430千円)
|
キーワード | Virtual reality / Body image / body image |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が要介護状態に至る原因のうち、運動器の関わる割合は35%を占める。これらの予防に関して、ガイドラインでは高齢者に対する筋力増強訓練が推奨されている。しかし、高齢者は様々な疾患を併存していることが多く、適切な強度での筋力増強訓練が困難な場合も少なくない。そこで、実質の負荷以上の効果を引き出す方法として、VR における身体錯覚に着目をした。 近年、ヘッドマウントディスプレイを使用してVR を構築することによって、視覚情報を変化させることにより身体認識を変化させる報告や感覚情報が上位中枢に与える影響に関する報告が多い。しかしながら、身体認識が末梢の出力器官へ与える影響を明らかにした報告は少ない。
|
研究成果の概要 |
本研究課題は、バーチャルリアリティー上で視覚情報を変化させることで身体の認識を変化させ、末梢の出力器官である筋出力へ与える影響を行動学的ならびに神経生理学的に明らかにする ことを目的とし、バーチャルリアリティーによる新たな筋力増強訓練方法の確立を目指した。コロナ禍の影響により健常者を対象としたデータ収集は実施できていないが、バーチャルリアリティーの環境構築は終了し、現在直ちに実験を開始できる状態である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者が要介護状態に至る原因のうち、虚弱、転倒・骨折、関節障害など運動器に関わる割合は35%を占める。これらの予防に関して、ガイドライン上では高齢者に対する筋力増強訓練が推奨されている。しかし、高齢者は様々な疾患を併存していることが多く、適切な強度での筋力増強訓練が困難な場合も少なくない。そこで、申請者は実質の負荷以上の効果を引き出す方法として、拡張性や応用性の高いVRにおける身体錯覚に着目をした。本研究課題が明らかとなれば、低負荷での筋力増強訓練で負荷量以上の筋出力の向上が可能となり、新たな筋力増強訓練方法の確立へとつながる可能性がある。
|