研究開始時の研究の概要 |
本研究では,マスク着用時の室内温度と二酸化炭素濃度の身体への影響を,実験により自律神経系の指標と血液中の酸素飽和度を測定し明らかにする. 評価には,接触型の心電図計を用い,心拍数と心拍変動から自律神経の状態を解析する.また,パルスオキシメーターを用いて血液中の酸素量の指標である酸素飽和度(SpO2)を測定し,マスク着用による酸素供給量への影響を評価する.これにより,室内の二酸化炭素濃度と温度の適切な制御によるストレスや疲労の軽減を目指す.検討の際,質問票による聞き取り調査により,個々の感じ方を把握する.また,室内温度や二酸化炭素濃度に対する感受性の個人差,年齢差,性別の違いを評価する.
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研究成果の概要 |
本研究では,マスク着用時の室内温度と二酸化炭素濃度の身体への影響を,実験により自律神経系の指標と血液中の酸素飽和度を測定し検討した. 評価には,接触型の心電図計を用い,心拍数と心拍変動から自律神経の状態を解析した.また,パルスオキシメーターを用いて血液中の酸素量の指標である酸素飽和度を測定し,酸素供給量への影響を評価した. 今回の結果では,標準的な二酸化炭素濃度の室内でマスクを着用した場合のストレス指数は,基準値より高く,高水準の二酸化炭素濃度の場合より高くなるケースが確認され,室内の二酸化炭素濃度が基準値以下でも,マスク内の二酸化炭素濃度は高くなり,ストレスに影響する可能性が示唆された.
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