研究課題/領域番号 |
21H04411
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山田 肖子 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (90377143)
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研究分担者 |
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (20512677)
高橋 基樹 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (30273808)
大塲 麻代 帝京大学, 外国語学部, 准教授 (30578828)
松田 素二 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特任教授 (50173852)
近藤 菜月 名古屋大学, 国際開発研究科, 助教 (60827179)
高田 明 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70378826)
島津 侑希 愛知淑徳大学, 交流文化学部, 講師 (80783224)
Otchia Christian 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90761198)
山崎 瑛莉 上智大学, グローバル教育センター, 講師 (20757257)
野口 裕之 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 名誉教授 (60114815)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
41,730千円 (直接経費: 32,100千円、間接経費: 9,630千円)
2024年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2023年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2022年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2021年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 知識 / 文化コンテクスト / アフリカ研究 / 構成主義 / 教育評価 / 認識論 / アフリカ地域研究 / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究は、アフリカ社会における学習と知識習得について、「教育」を学校で行われるそれに限定することなく、生活や仕事を通じて得られる知識も含めて、その構成要素、形成過程、学習者の知識習得への動機、また知識に対する社会からの評価という観点から分析する。そのために、申請者を中心に実施してきたアフリカの若者の技能評価プロジェクトを基盤に、新たに心理学、民俗学的視点から研究を深化させる。「知識」はそれを習得する個人の主観、認知とともに、その個人が置かれた環境によって構成されるという構成主義の立場に立ち、アフリカ社会における学習と知識習得に影響する要因の構造的把握と域内の事例比較を通じた理論化を試みる。
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研究実績の概要 |
本申請研究は、アフリカ社会における学習と知識習得について、「教育」を学校で行われるそれに限定することなく、生活や仕事を通じて得られる知識も含めて、その構成要素、形成過程、学習者の知識習得への動機、また知識に対する社会からの評価という観点から分析する。そのために、申請者を中心に実施してきたアフリカの若者の技能評価プロジェクトを基盤に、新たに心理学、民俗学的視点から研究を深化させる。「知識」はそれを習得する個人の主観、認知とともに、その個人が置かれた環境によって構成されるという構成主義の立場に立ち、アフリカ社会における学習と知識習得に影響する要因の構造的把握と域内の事例比較を通じた理論化を試みる。 令和4年度は、徐々に渡航が可能になったため、本申請研究で実施を目指している下記の4つの活動に着手した。(1)教育や雇用、その他社会開発に関わる諸政策の分析、(2)学校に就学している者だけでなく、学校外で働く若者について、どのような知識、技能を持っているか、また彼らを取り巻く雇用者や教員、コミュニティの人々が彼らの知識についてどのような認識を持っているかを、計量的に分析、(3)若者の知識形成の過程や知識の社会的意味についての人類学・心理学的分析、(4)上記(1)~(3)を総合し、かつ複数の調査対象国での分析結果を地域横断的に比較し、モデル化、理論化を目指す総合的な分析。 具体的には、エチオピアでの産業労働者の技能評価とソフトスキル養成のための訓練プログラムの実施と効果計測、ケニアにおける中等教育段階の教師の知識観、生徒の学びの動機、伝統知と学校知の相関、ケニアにおけるインフォーマル・セクターの労働者の技能と伝達、南アフリカでの移民労働者の知識伝承と社会との関り、コンゴ民主共和国における政府への「信頼」と生存戦略としての知識習得などについて研究を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の不測の病気により南アフリカでの現地調査および研究活動が困難となった ため計画通りに研究を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者は全てアフリカ研究の専門家であり、知識、教育というテーマにそれぞれの視点から関心を持っているが、背景とするディシプリンや研究アプローチ、調査対象地は異なっている。そうした多様な研究視角から共通の理論的基盤を形成していくため、年3~4回の研究会を継続する。 同時に、各研究者の現地調査の結果を共有し、相互学習の機会を持つことで、個人の主観、認知とともに、その個人が置かれた環境によって構成されるという構成主義の立場に立ち、アフリカ社会における学習と知識習得に影響する要因の構造的把握と域内の事例比較を通じた理論化を進める。また、学会でのセッションや出版を準備し、対外的にも研究成果を発信していくこととする。
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