研究課題/領域番号 |
21H04504
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹内 希 東京大学, 地震研究所, 教授 (90313048)
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研究分担者 |
川勝 均 東京大学, 地震研究所, 名誉教授 (60242153)
塩原 肇 東京大学, 地震研究所, 教授 (60211950)
清水 久芳 東京大学, 地震研究所, 教授 (70302619)
馬場 聖至 東京大学, 地震研究所, 准教授 (70371721)
一瀬 建日 東京大学, 地震研究所, 准教授 (60359180)
森重 学 東京大学, 地震研究所, 助教 (70746544)
臼井 嘉哉 東京大学, 地震研究所, 助教 (10881758)
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 名誉教授 (70134632)
田中 聡 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(火山・地球内部研究センター), グループリーダー (60281961)
竹尾 明子 東京大学, 地震研究所, 助教 (90756933)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2021年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
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キーワード | 地球内部構造 / 地球ダイナミクス / プレート / マントル / 異方性 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請は,最古の海洋底下のマントル構造とダイナミクスを明らかにすることを目的とした台湾との共同観測研究計画である.最古の海洋底全域を覆う海洋底地球物理観測網を構築し,独自の海底地球物理観測・解析の革新的技術に基づき,モホ面からアセノスフェアの深さにわたる地震波速度・電気伝導度3次元構造をイメージングする.得られたイメージから,「プレートテクトニクスの謎」をその物理メカニズムとともに解明する.
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研究実績の概要 |
本計画は,最古の海洋底下のマントル構造とダイナミクスを明らかにすることを目的とした台湾との共同観測研究計画である.本研究チームは,前回計画である基盤研究(A)「国際連携による太平洋アレイ(1):最古の太平洋マントルの探査」(平成30年度-令和2年度,代表:歌田久司)にて,韓国との共同観測により最古太平洋域の海底地球物理観測網を展開した.今回は前回の研究領域と隣接する地域に海洋底地球物理観測網を展開することにより、最古の海洋底を覆う海洋底地球物理観測網を完成させる.また,両計画で取得されたデータを独自技術を駆使しながら解析し,モホ面からアセノスフェアの深さにわたる地震波速度・電気伝導度3次元構造のイメージングを行う. 本年度は、観測の準備を行った上で、台湾の研究船を用い、海底地震計海洋底地球物理観測網設置を行った.当初はミクロネシアを寄港地とし、前回研究領域の東側領域に設置することを計画していた.しかしコロナ禍の影響で寄港地への入国がかなわず、計画の変更を余儀なく強いられた.そのため、設置時期を1年遅らせた上で、寄港地を台湾とし、前回研究領域の西側領域に設置することとした.台湾側と綿密な打ち合わせを行いながら、広帯域地震計14台、海底電位差磁力計10台を無事設置することに成功した. 観測研究計画に遅れが生じたため、解析研究計画を前倒しで実施することとした.本年度は既存計画で取得されたデータの解析結果をまとめた.また本計画で用いるノイズ軽減手法,表面波解析手法,レシーバー解析手法等の開発を実施した.これらの成果は,順次国際論文誌にて発表をしている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
観測研究計画は1年程度の遅れが生じている.これはコロナ禍により、台湾研究船(Legend)の運航スケジュールを再調整する必要が生じているからである.本年度の設置航海では,ミクロネシアを寄港地と予定していたが,ミクロネシア政府の方針で外国人入国を許可しなかった.このため計画を立て直す必要にせまられ,台湾を寄港地として,計画より1年遅れで設置航海を行うこととした. 一方で解析研究計画は予定よりも早く遂行できている.既存データの解析は順調に進み,また解析手法や解析ソフトウェアの開発も順調に進んでいる.解析や手法開発研究の成果は次々と国際学術雑誌に発表されている.観測計画の遅れを十分にカバーするだけのペースで進展しており,全体としてはおおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
観測研究計画の遅れを,解析研究計画の前倒しによりカバーする.既存データの解析,解析手法の開発,解析ソフトウェアの開発研究を先に行う.本計画で取得されるデータ解析のみを最終年度に実施することにより,計画を予定通り実施する.
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