研究課題/領域番号 |
21H04754
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
水野 拓也 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (90398826)
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研究分担者 |
櫻井 優 山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (00747967)
渋谷 周作 山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (20534473)
板本 和仁 山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (50379921)
伊賀瀬 雅也 山口大学, 共同獣医学部, 助教 (70847110)
坂井 祐介 山口大学, 共同獣医学部, 助教 (60615722)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
41,730千円 (直接経費: 32,100千円、間接経費: 9,630千円)
2024年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2023年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2022年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2021年度: 20,410千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 4,710千円)
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キーワード | 犬 / 悪性腫瘍 / 免疫療法 / がん |
研究開始時の研究の概要 |
犬の口腔内メラノーマは悪性度が非常に高く予後が悪い腫瘍である。我々のところで開発した免疫チェックポイント分子PD- 1の犬治療用抗体医薬は、口腔内メラノーマの飼い犬に実施した獣医師主導臨床試験 で約30%の抗腫瘍効果を得た。しかし治療反応を予測できるバイオマーカーはない。この臨床試験で得たサンプルをもとに腫瘍シグネチュアを明らかにし、治療反応性を予測できるシステムを構築する。さらに その実証のために、獣医師主導前向き臨床試験を新たに実施する。また治療反応性がない症例には、腫瘍シグネチュアに基づいた併用療法を選択することでさらに高い治療効果を得る方法を世界に先駆け確立する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、犬の口腔内メラノーマに対する免疫チェックポイント分子PD- 1の犬治療用抗体医薬の臨床試験の症例より得た腫瘍サンプルなどを用いて、目的 1「犬の口腔内メラノーマの腫瘍シ グネチュアを解析することで、抗PD-1抗体療法の 効果予測システムを確立」し、目的2「効果予測シ ステムに基づいた治療効 果予測および併用療法の選 択法を確立する」ことである。これまでに集めたサンプルを用いて、血清サイトカインの測定、腫瘍組織のIHC染色による免疫細胞浸潤の測定、腫瘍組織のRNAseq解析、腫瘍組織のDNAによるMSI解析、末梢血リンパ球のサブセット解析などすべてについて結果を得ている。現在、統計学者とともに、その結果の判定を行っており、それによって治療反応性因子が抽出される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
もともとの予定通り進んでおり、最終年度の臨床試験について現在遂行中である。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である今年度に、前向き臨床試験を行い、同定した因子により、治療不応性が予測される症例については、免疫学的解析から同定した新規治療法を併用する予定である。
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