研究課題
基盤研究(A)
我々は最近、世界最速の1分子観察・同時PALM法を開発し、細胞膜上でのシグナルを担う、類例のないナノサイズの液体状シグナル基盤を見出した。驚くべきことに、このシグナル基盤は、異なる3つの受容体系で同時に働く共通シグナル基盤であり、シグナル系間の統合に関わる可能性が示された。本研究の目的は、このような液状ナノシグナル基盤の形成機構・作動原理・分子動態を解明し、そこでのシグナル系間の統合の機構と下流シグナルを解明することである。以て、シグナル研究の新パラダイム創成と、シグナル統合が関わる病気の基礎的理解に寄与したい。