研究課題
基盤研究(A)
本研究は、アミノ酸トランスポーターSLC15ファミリーによる疾患制御機構のメカニズムの理解を通じて新規治療標的候補分子を同定することを目指す。SLC15A4は全身性エリテマトーデスや腸炎を、SLC15A3は肺線維症や肺胞出血を増悪させることから、これら分子が媒介する、複数疾患に共通する病態形成メカニズムの理解と治療標的の探索に取り組む。申請者がこれまでに蓄積したSLC15A3/A4の近位分子情報および病態モデルにおける1細胞遺伝子発現解析結果に加え、代謝解析を取り入れ、トランスポーターを基軸とした新しい視点から複数慢性炎症病態を解析し、疾患横断的な新たな炎症制御メカニズムに迫る。