研究課題/領域番号 |
21H04820
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
服部 信孝 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (80218510)
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研究分担者 |
斉木 臣二 筑波大学, 医学医療系, 教授 (00339996)
鈴木 佑典 日本大学, 理工学部, 教授 (20586755)
井本 正哉 順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (60213253)
波田野 琢 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60338390)
谷口 大祐 順天堂大学, 医学部, 助手 (70908946)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
2023年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2022年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2021年度: 18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
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キーワード | パーキンソン病(PD) / α-Synuclein(αS) / レヴィ小体 / 多系統萎縮(MSA) / バイオマーカー / パーキンソン病(PD) / α-Synuclein(αS) / 多系統萎縮(MSA) / パーキンソン病 (PD) / α-synuclein (αS) / 多系統萎縮症 (MSA) |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病(PD)は進行性疾患であり、超高齢社会を迎えた我が国では根治が困難なことを考えると疾患修飾療法の開発は喫緊の課題と言える。疾患修飾療法の開発には、神経病理学的診断マーカーであるレヴィ小体形成メカニズムの解明とレヴィ小体の主要構成蛋白であるα-synuclein (αS)のプリオン病様の伝播機序の解明が不可欠である。本課題では、PD の病理マーカーであるレヴィ小体の形成メカニズムとその伝播機構について明らかにする。
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研究成果の概要 |
(1)脂質異常と凝集体形成:PLA2G6ノックアウトショウジョウバエに同じNBIAに属するMPANを過剰発現させると表現型が改善されることから、MPANノックアウトモデルを作出して違いを検討した。 (2)血中α-Synuclein (αS)シード検出法であるIP/RT-QuICの条件検討と改良開発を行っている。レヴィ小体型認知症(DLB)、パーキンソン病(PD), 多系統萎縮(MSA)におけるαSシードの染色性の違いを見出した。(3)疾患修飾療法の基盤の確立: 血中αSシード除去を目的としてカラムを使った血漿交換療法を2021年末から開始し臨床症状の改善や進行の違いについて検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血中の異常αSシードの同定は世界初である。これまで異常αSシードは髄液や皮膚などでしか同定できなかったが、血中でも同定可能となったことは診断の簡便さや現在世界中で進めているαS抗体療法の治療モニタリングを可能とするなど診断・病態の治療に極めて重要な技術革新と言える。これまで臨床症状でステージが決まっていた時代から、異常αSシード、あるいは他のバイオマーカーや機能的画像検査などで新たな診断が可能となる生物学的ステージングの時代へと変容しつつある。また、我々は治療法に関しても血中αSシード除去を目的として血漿交換療法を応用し臨床症状の改善や進行について研究を行っている。
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