研究課題/領域番号 |
21H04853
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
大山 要 長崎大学, 病院(医学系), 教授 (50437860)
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研究分担者 |
縄田 陽子 長崎国際大学, 薬学部, 講師 (00435140)
上野 雄文 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 院長 (00441668)
福嶋 翔 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 医師 (00727000)
植木 優夫 長崎大学, 情報データ科学部, 教授 (10515860)
川尻 真也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (20457576)
酒井 智弥 長崎大学, 情報データ科学部, 准教授 (30345003)
岩永 竜一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40305389)
曽良 一郎 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (40322713)
今村 明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40325642)
小澤 寛樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (50260766)
竹林 実 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (60304440)
一瀬 邦弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員教授 (60437895)
中尾 理恵子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80315267)
山口 拓 長崎国際大学, 薬学部, 教授 (80325563)
小川 さやか 長崎大学, 保健センター, 助教 (80629171)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2022年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2021年度: 18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
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キーワード | ゲーム症 / 人工知能 / 脳画像 / 早期スクリーニング / バイオマーカー / ゲーム障害 |
研究開始時の研究の概要 |
ゲーム依存はゲームへの没頭で不登校、家庭内の暴言・暴力、昼夜逆転や引きこもりなどの健康・社会生活障害をきたす状態である。ネットとゲームの利活用は今後も拡大するため、脳への影響を多角的・統合的に評価し、健康使用から依存症となる境界線を知る指標が必要である。本研究では、患者脳画像情報・患者情報、そして患者検体から得られるタンパク質変動情報からなる多次元情報を人工知能解析することで依存バイオマーカーの特定を目指す。本研究の進展でゲーム依存の実効的な対策研究を進められる世界でも例を見ない研究基盤が形成される。
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研究実績の概要 |
本研究はゲーム依存症患者の症例収集が第一段階となる。本年度は、症例収集に向けたリクルート開始準備を重点的に行った。申請時点での確認内容をもとに症例リクルート参加施設とリクルート方法・選択基準・謝礼について、打合せをオンラインまたは対面にて行い、内容を確定した。脳画像の撮像に利用するfMRIの利用方法・使用料金についての取り決めを決定した。fMRI撮像に際し、原因(ゲーム)の影響を正しく評価するには、レスト時の画像情報が必要となることがわかり、タスク・レスト時の撮像に関し打合せを行った。一連の内容を盛り込んだ研究計画書・同意書・アセント文書を作成し、長崎大学病院臨床研究倫理委員会に申請した(2022年4月26日承認)。これに加え、参加施設でのリクルートでは対象症例との面談・ケア・血液検体保管業務が必要で担当医師では対応が難しく、参加施設で雇用されている研究コーディネータでは対応できないことが判明したため、コーディネーター派遣会社と業務内容に関した打合せと契約交渉を進めることで、コーディネータの確保に取り組んだ(2022年7月以降契約見込)。一方、参加施設での症例リクルート開始から間をおかず、早期に血清検体を使ったタンパク質の網羅的解析を始められるよう、精密質量分析装置を導入した。解析開始に向けて、微量液体クロマトグラフィーとの連結稼働や測定条件(イオン化、MS/MS抽出)の最適化を実施するとともに、血液検体の前処理条件の検討を終えたため、解析開始準備が整った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染拡大により、fMRIの実地確認と打合せがずれ込み詳細な計画立案が遅れ、臨床研究倫理申請が当初見込みより約4カ月遅延した。
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今後の研究の推進方策 |
症例リクルートの準備状況が整った。リクルート補助を担当する臨床心理士の早期雇用で研究を加速する。一方、タンパク質測定環境が予定より早く整い、リクルートされた症例から順次測定できるようになったため、2021年度の遅れを吸収し予定進捗に到達できると見込んでいる。
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