研究課題/領域番号 |
21H04922
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 潤 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (10596779)
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研究分担者 |
兵藤 晋 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (40222244)
新里 宙也 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70524726)
伊藤 幸彦 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (80345058)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
41,600千円 (直接経費: 32,000千円、間接経費: 9,600千円)
2024年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2023年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2022年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2021年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | 環境 DNA / トカラ海峡 / 海洋環境 DNA 分布マップ / 海洋生物分布マップ / 生物分布マップ |
研究開始時の研究の概要 |
トカラ海峡は海洋生物の分布境界となっている。何が障害となって生物はトカラ海峡を越えられないのか? 本課題では、研究船で収集した外洋の水に環境 DNA 解析を適用し、トカラ海峡周辺域に生息する生物の正確かつ網羅的な分布マップを作成する。浮遊幼生期間の長さや産卵場の場所を含めた生物学的特徴とともに物理環境データを比較し、トカラ境界を越えるには何が必要か考察する。得られた亜熱帯域の分布マップは、漁業管理に役立つだけでなく、亜熱帯化する本州沿岸域の生態の未来を予測するのに、極めて重要な情報を提供する。
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研究実績の概要 |
目的:研究船で収集した外洋の水に環境 DNA 解析を適用し、トカラ海峡周辺域に生息する生物の正確かつ網羅的な分布マップを作成する。 実施計画:(A) 外洋での環境 DNA 採集。(B) 高精度な種判別ツールの開発。(C) 生物分布マップの作成。(D) 環境 RNA による産卵場の特定。 実績:2021 年度から 2022 年度にかけて、トカラ海峡周辺域で研究船を利用して海水をサンプリングすることで、環境 DNA を採集した (A)。申請者は、高精度な種判別ツールを作成した。この結果を利用した生物分布マップの作成にも着手した (B, C)。さらに、サンゴを検出する環境 DNA プライマーを作成した (B)。環境 RNA による産卵場の特定に利用する核ゲノムからマーカーを選定するスクリプト ORTHOSCOPE* (https://github.com/jun-inoue/ORTHOSCOPE_STAR) を作成し論文として公開した (D)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
合計 5 回の研究航海 (KH21-02, KH22-01, KH22-03, KH22-04, KH22-05) から、トカラ海峡周辺海域の環境水を合計 304 サンプル採集した。ゲノムワイドな解析によって環境 RNA マーカー遺伝子を選定するスクリプト ORTHOSCOPE* (star) の開発を行い、論文と発表した (Inoue 2022)。サンゴ環境 DNA 解析に必要なプライマーを作成し、論文として発表した (Shinzato et al. 2021)。
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今後の研究の推進方策 |
種判別ウェブツールを論文として公開する。これを用いて、生物分布マップに必要な精度の高い種判別データを完成させる。
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