研究課題/領域番号 |
21H04943
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
波利井 佐紀 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (30334535)
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研究分担者 |
安田 仁奈 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00617251)
熊谷 直喜 国立研究開発法人国立環境研究所, 気候変動適応センター, 研究員 (00714221)
山野 博哉 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 領域長 (60332243)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
35,100千円 (直接経費: 27,000千円、間接経費: 8,100千円)
2024年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2022年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2021年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
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キーワード | 深場サンゴ礁 / レフュジア / 鉛直分布構造 / 統計モデル / 集団遺伝解析 / サンゴ / 鉛直分布変化 |
研究開始時の研究の概要 |
人間活動が地球環境に影響を及ぼす「人新世」時代に入りサンゴ礁が急激に衰退する中、サンゴの避難地を特定しその機能を評価することは急務である。環境勾配によりサンゴ礁の深さ方向にサンゴの避難地が存在する可能性があるが、将来その分布域は鉛直方向にどのように変化するかはわかっていない。本研究では、1)鉛直的なサンゴ多様性と分布、撹乱状況、物理環境を調べ、2)深度方向への適応性を明らかにし、3)遺伝類似性の強弱をゲノムワイドに解析する。4)これらのデータを統合してサンゴ群集の鉛直構造を推定する複合的統計モデルを構築し、その将来変化を予測する。
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研究実績の概要 |
サンゴ礁深場下部(水深40-100m)のサンゴ分布および多様性調査を中心に行った他、石垣島で白化後の深場サンゴ群集の変化についての野外調査を行った。分布調査では200以上のサンゴを採取し種同定用の骨格・遺伝子解析試料とした他、沖縄で最も深く生息している有藻性サンゴを発見するなどの成果が得られた。これらのサンゴ種からDNAを抽出し分担者と共に詳細を解析中である。またサンゴ試料を同定するため、東北大学総合博物館等にてタイプ標本の観察を行い、深場サンゴの骨格標本との比較を行った。この他、分担者らを中心に得られた鉛直的なサンゴ分布構造、環境データおよび既存の文献情報の整理を行ない、一括で解析できるように統一的なデータ形式でデータベース構築を進めた。 本研究課題の関係者で調査やサンゴ解析方法等の打ち合わせを行うとともに、次世代シーケンスを用いたサンゴ共生藻類の解析に関する情報収集等を行ない、その解析準備をした。これまでの成果の一部を国内外の学術会議での発表や英文論文にて公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症拡大のため一部の野外調査が延期になっていたが、深場サンゴ礁の下部の調査等を行い新たな知見を得ることができたため。また得られたサンゴ試料の解析やデータベース構築も進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
延期していた他の海域の野外調査を行い、さまざまな環境でのサンゴの鉛直分布パターンを明らかにする。得られたサンゴ試料より系統解析を行うと共に、一部のサンゴ種についてMIG-seq解析より集団遺伝構造を明らかにする。さらに統計モデルによる群集構造解析・将来予測のための統一的なデータベースを継続で構築する。
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