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古代南アジアにおけるアディヤートマ思想研究

研究課題

研究課題/領域番号 21J00194
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

高橋 健二  大阪大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2024-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2022年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードマハーバーラタ / アディヤートマ / 身心論 / ヨーガ / サーンキヤ
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、先行研究では認知されていなかった、古代南アジアにおけるアディヤートマ思想の体系を解明し、南アジア思想史におけるその位置付けを検証することである。具体的には以下の3つの研究課題を設定する。(1) アディヤートマ思想文献のうち最も研究の進んで いない『ヴァールシュネーヤ・アディヤートマ』の研究、(2) 初期アディヤートマ思想文献研 究、(3) 先行する祭式学文献との比較による、アディヤートマ思想の思想史的意義の検証である。

研究実績の概要

本研究では、(1)『ヴァールシュネーヤ・アディヤートマ』研究、(2)最初期のアディヤートマ思想研究、(3)アディヤートマ思想の思想的意義、という三つの研究課題を設定した。令和3年度は、特に研究課題(1)に注力し、研究課題(2)と(3)については研究見通しを明確にすることができた。
(1)令和3年度内で、手元にあるネパール古写本の校合作業および英訳の草稿が終了した。さらに、校合・英訳の過程で浮上した問題点について以下の論文投稿ならびに学会発表を行った。投稿論文 "On the Narrative.." では、従来使われている批判校訂版において提示されている会話構造が、報告者が校合したネパール写本を含む重要な写本群によって支持されていないことを指摘し、さらにそれに基づいてテキストの改訂を提案した。学会発表 "Evolutio of rajas..." では、『ヴァールシュネーヤ・アディヤートマ』において、ラジャスは男性の性欲などの欲求を指し、さらにそのラジャスがその子に受け継がれることで、胎児には諸感覚対象に対する欲求が欲し、それによってさまざまな感覚機能が生じる、とされることを明らかにした。
(2) 学会発表「『マイトラーヤニーヤ』・・・」では、アディヤートマ思想の先駆的存在である『マイトラーヤニーヤ・ウパニシャッド』について、先行研究の見解の問題点を整理した。投稿論文 "The Mental (Manasa)..." では、アディヤートマ文献群と思想的に近い『ブリグとバラドヴァージャの対話』における「マーナサ」(マナスの、心の)と呼ばれる神格の解釈の問題点を扱った。
(3)『マハーバーラタ』や後代のプラーナ文献、シヴァ教文献におけるアディヤートマという語の用例を収集し、アディヤートマ思想がどのような文献においてどのように言及されているのか、予備的調査を行った。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] On the Narrative Structure of the Varsneyadhyatma (Mahabharata 12.203-210)2022

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, Kenji
    • 雑誌名

      Machikaneyama Ronso, Philosophy

      巻: 55 ページ: 57-70

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Mental (Manasa) Self and Manasa the Creator in the Bhrgubharadvajasamvada2022

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, Kenji
    • 雑誌名

      Journal of Indological Studies

      巻: 32

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 原始の水と世界創造:ナーラーヤナ・ヒラニヤガルバとヴィシュヌ教神学の形成2022

    • 著者名/発表者名
      髙橋健二
    • 学会等名
      「古代・中世インドにおける供犠と創生の思想展開」共同研究「ブラフマニズムとヒンドゥイズム:南アジアの宗教と社会の連続性と非連続性」第8回シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] “Evolution of rajas in the Varsneyadhyatma: Exploring the Physical and Psychological Aspects of Adhyatma Discourses2022

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, Kenji
    • 学会等名
      The 2nd RINDAS International Symposium “Reconsidering the early history of Yoga and Samkhya.”
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 『マイトラーヤニーヤ・ウパニシャッド』の伝承とサーンキヤ・ヨーガ哲学の展開2021

    • 著者名/発表者名
      髙橋健二
    • 学会等名
      新ブラフマイズムとヒンドゥイズム第13回研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] リサーチマップ

    • URL

      https://researchmap.jp/kenji-indology

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] アカデミアドットエデュー

    • URL

      https://u-tokyo.academia.edu/KenjiTakahashi

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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