研究課題/領域番号 |
21J00197
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 千葉大学 (2022) 島根大学 (2021) |
研究代表者 |
村上 千明 千葉大学, 大学院理学研究院, 特任助教 (20908909)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ホスホリパーゼC / グリセロリン脂質 / ジアシルグリセロール / スフィンゴミエリン合成酵素 / ホスファチジルコリン特異的ホスホリパーゼC / 脂質生物学 / 生理活性脂質 / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
最近,生理活性脂質のジアシルグリセロール(DG)産生酵素の一種であるスフィンゴミエリン合成酵素関連タンパク質 (SMSr)は従来の報告とは異なり,ホスファチジン酸,ホスファチジルコリン, ホスファチジルエタノールアミンやホスファチジルイノシトール等,複数種のリン脂質を水解し,DGを選択的に産生するmulti-glycerophospholipid phospholipase C(MG-PLC)活性を示す「新奇のPLC」であることを発見した. 本研究ではSMSrのMG-PLC活性に注目し,新奇PLCの酵素学的性質,標的タンパク質および生理的意義を統一的・総合的に解明することを目的とする.
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研究実績の概要 |
ホスホリパーゼC(PLC)は,グリセロリン脂質を加水分解し,生理活性脂質のジアシルグリセロール(DG)を産生する酵素群である.哺乳類のPLCで,ホスファチジルコリン(PC)やホスファチジルエタノールアミン(PE)を基質とするPLCは,哺乳類にて活性発見後40年以上分子実体(遺伝子)が不明であった. 最近,我々は,スフィンゴミエリン合成酵素関連タンパク質 (SMSr)がPE,PC,ホスファチジルイノシトール(PI)等を加水分解しDGを産生するmulti-glycerophospholipid PLC hydrolase(MG-PLC)活性を示す「新タイプのPLC」であることを発見した.本研究ではSMSr/MG-PLCの機能解析を行い,MG-PLCの分子機構を明らかにすることを目的とした. 本年度の主な成果として下記の3つがある.①当該酵素の生理的意義の解析準備のため,SMSrノックアウトマウスを新たに作製した(千葉大学バイオメディカル研究センターとの共同研究).②SMSrの他にPC-PLC活性を示す酵素群を同定するために,SMSrの触媒部位を指標にPLC候補タンパク質をデータベース上で検索し,複数の候補分子を見出した.興味深いことに, MG-PLCと配列類似性の高いSMS isoform 1 (SMS1)がin vitroでPC-PLC活性を有することを発見した(投稿準備中).③SMS1およびSMSr/MG-PLCの機能を調べたところ,DGキナーゼζ(DGKζ)と当該酵素が相互作用することを見出した(投稿中).すなわち,SMS1およびMG-PLCは生体内でDGKζに近接し,DGをDGKζに供給する可能性がある. なお,研究代表者の特別研究員辞退(常勤研究職への採用)に伴い,本提案研究課題は当該年度で終了となる. 本研究で得た成果を基に,引き続き新規PLC酵素群の機能解析を行う.
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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