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知覚を成立させる皮質広域神経活動に果たすハブニューロンの役割の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21J01306
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

上森 寛元  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード神経科学 / カルシウムイメージング / 触知覚
研究開始時の研究の概要

本研究は、マウス大脳皮質を広域に捉えた時に観測することのできる、多数の神経細胞と同期して活動を生じる特定の神経細胞群(ハブニューロン)を解析によって抽出し、ハブニューロンが広域において観察できる多数の脳領域にどのように分布しているのかを明らかにする。その上で、マウスの知覚課題中にハブニューロンの光遺伝学的活動操作を行うことで、ハブニューロンが知覚に果たす役割を明らかにすることを目的とする。その際、知覚に対して安定して応答する神経細胞群(アンサンブル)を抽出した上で、ハブニューロンの活動がアンサンブル細胞の活動を誘起するのか否か、その結果知覚が生じるのか否かを明らかにする。

研究実績の概要

本研究の目的は、広視野2光子顕微鏡を用いて知覚課題中のマウスの広視野カルシウムイメージングを行い、多数の神経細胞との活動の相関が高い細胞(ハブニューロン)を解析的に抽出し、大脳皮質広域におけるハブニューロンの分布と知覚に果たす寄与を明らかにすることである。そのために広視野イメージング中の単一神経細胞の光遺伝学的活動操作手法を確立させ、知覚課題中にハブニューロンの活動を直接操作し、知覚への寄与を調査する。特に、ハブニューロンの活動の増強と知覚の亢進・活動の抑制と知覚の減衰との関係を調査する。
初年度はまず実験系の立ち上げを行った。知覚課題のためのマウスのトレーニング方法の確立・広視野顕微鏡下への課題のセットアップ(配線等)の立ち上げ・記録系(後肢刺激やCue、Lickなどの課題中の各タイミングや撮像フレームのタイミング等の記録)の立ち上げを行った。それによって実際に複数のマウスを使って知覚課題中の広視野イメージングを行った。解析手法についても立ち上げる必要があるため、様々な方法を模索した。今年度わかったことは下記の通りである。まず、課題中の各トライアルにおける結果は4種類(Hit, Miss, FA, CR)あるが、トライアル種毎に細胞全体の活動の傾向が異なっていた。特にHitとFAにおいて後肢刺激以降の遅延時間中の神経活動が抑制傾向にあった。後肢刺激前・刺激直後・遅延時間中の3つのepochにおいて、全細胞の活動状態の分布をとると、4トライアル種においてHitトライアルにおいてのみ遅延時間中の活動の分布の分散が大きくなった。このことは、Hitの遅延時間中(知覚から行動までの間)において神経細胞群の情報表現が多様になっていることを示唆する。各トライアル種で活動の傾向の違いが見られたため、今後はハブニューロンの活動操作によってその傾向がどのように変化するかを見ていく必要がある。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Protocol for cortical-wide field-of-view two-photon imaging with quick neonatal adeno-associated virus injection2021

    • 著者名/発表者名
      Oomoto Ikumi、Uwamori Hiroyuki、Matsubara Chie、Odagawa Maya、Kobayashi Midori、Kobayashi Kenta、Ota Keisuke、Murayama Masanori
    • 雑誌名

      STAR Protocols

      巻: 2 号: 4 ページ: 101007-101007

    • DOI

      10.1016/j.xpro.2021.101007

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 広視野2光子顕微鏡の高機能化及びハブニューロンが知覚に果たす役割の探索を目指して2022

    • 著者名/発表者名
      上森寛元
    • 学会等名
      ハブ決定剛軟因子領域会議
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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