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インドにおける宗教と経済行動:宗教の経済学からのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 21J10112
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分07040:経済政策関連
研究機関神戸大学

研究代表者

山本 明日香  神戸大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードインド / 宗教 / 宗教の経済学 / 実証分析 / 相続法 / 賃金格差 / 巡礼
研究開始時の研究の概要

本研究は、多様な宗教的属性を持つ人々が存在するインドのマイクロデータを活用して、個人がとる意思決定と宗教的属性の関係を研究する。具体的には、宗教的属性の違いから生じる賃金格差や消費・旅行行動の違いなどの分析・比較や、自然実験的な状況を利用した、特定の宗教的属性を持つ人々の行動の変化の分析を行う。これらの研究により「宗教の経済学(Economics of Religion)」分野への貢献を目指す。

研究実績の概要

非常に宗教的かつ多様な宗教的属性のあるインドのマイクロデータを利用して、経済行動における宗教の重要性を明らかにすることを目的として研究を行った。経済発展に伴い、インドにおける宗教の在り方は変化しているように見えるが、依然として宗教が関係する格差は存在している。宗教性と経済の関係は一方的なものではないと思われるため、様々な側面から検証していく必要がある。
2021年度は博士論文「インドにおける宗教と経済行動:マイクロデータを利用した定量的分析」を執筆、博士(経済学)の学位を取得した。博士論文の概要は以下の通りである。(1)既存の調査結果をもとに人々の宗教行動についてまとめた。個人や社会の宗教が経済行動に与える影響を、現代経済学の手法によって分析する宗教の経済学のこれまでの研究について整理した。(2)特定の宗教のみに適用されるヒンドゥー教徒相続法の改正により女性にも合同家族財産の相続権が与えられた州の、土地所有世帯に居住しているヒンドゥー教徒の世帯主の娘の健康状態が改善していたことを明らかにした。(3)都市の男性常用労働者においてイスラーム教徒(ムスリム)はヒンドゥー教徒より一貫して平均賃金が低く、この賃金格差は教育レベルの違いが生み出しているものが大きいという結果が得られた。さらにヒンドゥー教徒の指定カースト/指定部族とムスリムを比較すると、近年有意にムスリムの平均賃金が低くなっていた。(4)所得水準の向上は、宗教行動の相対的重要性にどのような影響を及ぼすかを検証した。「支出が高い個人ほど巡礼に行かない傾向がある」、あるいは「支出が上昇すると巡礼に行く可能性が上昇するが、他の目的の旅行より程度が小さい」という結果が得られた。宗教・巡礼目的の旅行行動には宗教グループごとに違いがあった。
研究成果については日本南アジア学会全国大会およびアジア政経学会定例研究会で報告を行った。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] インドにおける宗教間賃金格差の計量経済分析:全国標本調査(National Sample Survey)と定期労働力調査(Periodic Labour Force Survey)を利用して2022

    • 著者名/発表者名
      山本 明日香
    • 学会等名
      アジア政経学会第29回定例研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] インドにおける巡礼と宗教に関する計量経済分析:国内旅行支出調査(Domestic Tourism Expenditure Survey)を利用して2021

    • 著者名/発表者名
      山本 明日香
    • 学会等名
      日本南アジア学会第34回全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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