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転位固有のひずみ集中場を用いたナノ強誘電演算素子の力学的創出

研究課題

研究課題/領域番号 21J10412
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分18010:材料力学および機械材料関連
研究機関京都大学

研究代表者

益田 快理  京都大学, 工学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードDNA / 欠陥 / 分子動力学 / 量子化学計算 / 機械学習 / 強誘電性 / 転位 / マルチフィジックス / フェーズフィールド法 / チタン酸ストロンチウム
研究開始時の研究の概要

コンピュータの中核を担う演算素子は近年ではナノスケールにまで縮小化した.一方,この微小領域では漏れ電流などの致命的な問題が起こり,さらなる縮小化が難しくなっている.本研究の概要は,従来の演算素子の代替として,チタン酸ストロンチウム中の混合転位によって超微小な強誘電演算素子(電場による電気分極の反転を用いた演算素子)の作製を示すことである.これを目的とし,ランダウ理論に基づくフェーズフィールド解析を行っていく.本研究の完成により,次世代の超高密度で省エネルギーの電子デバイスの開発に新たな指針を示していく.

研究実績の概要

申請者は自身の研究を分野外に広げるためにイギリスに渡り、オックスフォード大学の計算生物学の研究者であるAleksandr Sahakyan教授と共にDNAに関する研究を行った。得られた結果を以下にまとめる。
(1)DNAの量子力学的特徴量のデータセットの作成: DNAはアデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)の4種類のヌクレオチドが積層した構造である。先行研究の結果から、AAAAAAAといった7つのヌクレオチドが積層した7-mer DNAが生物学上重要であることが分かっている。このことから、総計4の7乗=16384のDNAの分子モデル(AAAAAAA, AAAAAAC, …)を作りだし、これらの全てに対して量子化学計算を行った。つまり、大規模量子化学計算を行い、DNAのHOMOやLUMOといった量子力学的な特徴量に関する包括的なデータセットを作った。
(2) 機械学習によるDNAの置換率予測モデルの作成: DNAは様々な理由で突然変異を起こし、AAAAAAA→AAACAAAといったヌクレオチドの置換が起こる。このヌクレオチドの置換は生物の進化やガンの発生と密接に関わっており、そのメカニズムを明らかにすることは非常に大切である。先行研究から、このDNAの置換率の包括的なデータセットが作成されている。この置換率のデータセットを上で述べた量子化学計算のデータセットをと組み合わせた。これを機械学習させてHOMOやLUMOといった量子力学的な特徴量からDNAの置換率を予測する決定木モデルを作成した。実際に使用してみると、この決定木は精度よく置換率を予測することができた。これはつまり、DNAの置換、つまり生物の進化やガンの発生等に量子力学が大きな役割を果たしていることを示している。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 1件、 査読あり 1件)

  • [国際共同研究] University of Oxford(英国)

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] Quantum mechanical electronic and geometric parameters for DNA k-mers as features for machine learning2023

    • 著者名/発表者名
      Kairi Masuda, Adib A. Abdullah, Aleksandr B. Sahakyan
    • 雑誌名

      bioRxiv (ただしscientific data誌において査読中である)

      巻: NA ページ: 1-15

    • DOI

      10.1101/2023.01.25.525597

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Ferroelectric nanoscale logic gates by mixed dislocations in <mml:math xmlns:mml="http://www.w3.org/1998/Math/MathML"><mml:msub><mml:mi>SrTiO</mml:mi><mml:mn>3</mml:mn></mml:msub></mml:math>2021

    • 著者名/発表者名
      Masuda Kairi、Shimada Takahiro、Kitamura Takayuki
    • 雑誌名

      Physical Review B

      巻: 104 号: 5 ページ: 054104-054104

    • DOI

      10.1103/physrevb.104.054104

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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