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SHED分泌因子が軟骨細胞の増殖・分化に与える機序を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 21J10881
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関九州大学

研究代表者

村田 早羅  九州大学, 歯学府, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード細胞外小胞 / SHED / 軟骨細胞 / インテグリンβ1 / 細胞増殖
研究開始時の研究の概要

これまでの研究から、軟骨細胞に乳歯幹細胞(SHED)由来培養上清から抽出した細胞外小胞 (SHED-EV)を添加すると、軟骨細胞の増殖能およびテロメラーゼ活性は上昇することがわかった。
本研究の目的は、SHED-EV中の因子が軟骨細胞の増殖能を促進させるメカニズムの解明とする。SHED-EV添加後に変化する軟骨細胞のセルサイクルを制御するシグナル経路を解析し、テロメラーゼ活性促進との関連性を検討する。また、軟骨細胞増殖機構に影響を与えている因子を同定し、低身長等の骨格に異常をきたす疾患モデル軟骨細胞に対しSHED-EVやその構成因子の効果を検証し、新規治療法の糸口を見つけたい。

研究実績の概要

ヒト乳歯幹細胞(stem cells from human exfoliated deciduous teeth(SHED) )が放出する細胞外小胞(extracellular vesicles (EVs))をヒト軟骨細胞へ添加後、軟骨細胞の細胞内シグナル伝達の変化とその原因因子の探索を行った。
ウェスタンブロッティング解析によりSHEDのEVsの刺激後、軟骨細胞の細胞増殖に関係するERK MAPキナーゼ経路とβ-カテニン経路の活性化を認め、ウェスタンブロッティング解析およびフローサイトメトリー解析により軟骨細胞の増殖に関係する膜表面タンパク質であるインテグリンβ1の発現の上昇を認めた。
SHEDのEVsをRNase処理後、軟骨細胞を刺激しても未処理EVsと同様に細胞増殖を促進する結果となったことから、SHEDのEVsの軟骨細胞への影響についてEVs中のタンパク成分に着目した。まず、CRISPRCas9によりSHEDのインテグリンβ1ノックアウト細胞を作製し、ノックアウト細胞由来のEVsで軟骨細胞を刺激したところ、ウェスタンブロッティング解析により軟骨細胞のインテグリンβ1の発現に有意差を認めなかった。次に、SHEDと同様に軟骨細胞のインテグリンβ1ノックアウト細胞を作製した。インテグリンβ1ノックアウト軟骨細胞は未処理の軟骨細胞と比較してBrdU増殖試験により増殖能が低いことがわかった。SHEDのEVsで刺激したところ、BrdU増殖試験およびBrdUセルサイクルアッセイにより、インテグリンβ1ノックアウト軟骨細胞の増殖能は回復を示した。
よって、SHEDのEVs中のタンパク成分が軟骨細胞のインテグリンβ1のシグナルを補償または補填することによって、軟骨細胞の増殖能を促進することがわかった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件)

  • [雑誌論文] Targeting hepatic oxidative stress rescues bone loss in liver fibrosis2022

    • 著者名/発表者名
      Soichiro Sonoda, Sara Murata, Haruyoshi Yamaza, Ratih Yuniartha, Junko Fujiyoshi, Koichiro Yoshimaru, Toshiharu Matsuura, Yoshinao Oda, Shouichi Ohga, Tasturo Tajiri, Tomoaki Taguchi, Takayoshi Yamaza
    • 雑誌名

      Mol Metab

      巻: 66 ページ: 101599-101599

    • DOI

      10.1016/j.molmet.2022.101599

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Targeting of Deciduous Tooth Pulp Stem Cell?Derived Extracellular Vesicles on Telomerase-Mediated Stem Cell Niche and Immune Regulation in Systemic Lupus Erythematosus2021

    • 著者名/発表者名
      Sonoda Soichiro、Murata Sara、Kato Hiroki、Zakaria Fouad、Kyumoto-Nakamura Yukari、Uehara Norihisa、Yamaza Haruyoshi、Kukita Toshio、Yamaza Takayoshi
    • 雑誌名

      The Journal of Immunology

      巻: 206 号: 12 ページ: 3053-3063

    • DOI

      10.4049/jimmunol.2001312

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Modulation of osteoclastogenesis through adrenomedullin receptors on osteoclast precursors: initiation of differentiation by asymmetric cell division2021

    • 著者名/発表者名
      Kukita Toshio、Hiura Hidenobu、Gu Jiong-Yan、Zhang Jing-Qi、Kyumoto-Nakamura Yukari、Uehara Norihisa、Murata Sara、Sonoda Soichiro、Yamaza Takayoshi、Takahashi Ichiro、Kukita Akiko
    • 雑誌名

      Laboratory Investigation

      巻: 101 号: 11 ページ: 1449-1457

    • DOI

      10.1038/s41374-021-00633-2

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Biliary atresia-specific deciduous pulp stem cells feature biliary deficiency2021

    • 著者名/発表者名
      Sonoda Soichiro、Yoshimaru Koichiro、Yamaza Haruyoshi、Yuniartha Ratih、Matsuura Toshiharu、Yamauchi-Tomoda Erika、Murata Sara、Nishida Kento、Oda Yoshinao、Ohga Shouichi、Tajiri Tasturo、Taguchi Tomoaki、Yamaza Takayoshi
    • 雑誌名

      Stem Cell Research & Therapy

      巻: 12 号: 1 ページ: 582-582

    • DOI

      10.1186/s13287-021-02652-8

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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