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酵母における新規キシロース同化経路の構築およびナイロンモノマー発酵生産への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21J10891
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分38020:応用微生物学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

湯川 貴弘  神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード酵母 / キシロース / xylonate dehydratase / 鉄硫黄タンパク質 / XylD / Weimberg pathway / 3,4-dihydroxybutyrate / 3-hydroxybutyrolactone
研究開始時の研究の概要

非可食バイオマスから得られるグルコースとキシロースを原料に微生物の発酵により有用物質を生産するプロセスの開発が急務である。酵母は、バイオマスの加水分解液に含まれる発酵阻害物に耐性があり、発酵生産の宿主として期待されてきた。本研究では、キシロースからたった4段階の反応で合成されるαケトグルタル酸を出発原料として、年間約450万トン製造されているナイロン-6の原料ε-カプロラクタムの発酵生産を行う。

研究実績の概要

本研究は、新規キシロース同化経路を介して合成される2-ケトグルタル酸を出発基質として、木質系バイオマスから得られるグルコースとキシロースからナイロ ンモノマーであるカプロラクタムを生産する計画であった。研究開発の進展により、独自技術である酵母を宿主としたキシロースの新規同化経路構築の技術を深化させる必要があることが分かった。そこで、本年度では、主要な中間生成物であるキシロネートの蓄積を避けるため、新規同化経路を構成する重要酵素であるxylonate dehydratase(XylD)の改良を試みた。
キシロネートから2-keto-3-deoxy-xylonateへの反応を触媒する酵素XylDは、鉄硫黄クラスターと呼ばれる金属錯体を酵素活性に要する鉄硫黄タンパク質であることが知られている。特に、真核生物である酵母を宿主とした際、原核生物由来の鉄硫黄タンパク質の発現が困難であり、その酵素活性が極めて低いことが知られていた。
本研究では、NCBIに登録されてる全ての酵素XylDのアミノ酸配列を抽出し、系統樹を作成することでその膨大な配列を分類した。系統分類の結果から、8つのXylDのアミノ酸配列を選定し酵素活性測定を行った。その結果、従来まで新規キシロース同化経路の構築に用いられてきたCaulobacter crescuntus由来のXylDと比較して、Rhizobium miluonenseおよびPseudooceanicola antarcticus由来のXylDが酵母内で約30倍高い活性を示すことを明らかにした。この研究成果は、酵母を宿主とした新規キシロース同化経路の活用を更に加速するものである。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2021 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] University of Illinois(米国)

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [国際共同研究] University of Illinois(米国)

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] Enhanced production of 3,4-dihydroxybutyrate from xylose by engineered yeast via xylonate re-assimilation under alkaline condition2023

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Yukawa, Takahiro Bamba, Mami Matsuda, Takanobu Yoshida, Kentaro Inokuma, Jungyeon Kim, Jae Won Lee, Yong-Su Jin, Akihiko Kondo, Tomohisa Hasunuma
    • 雑誌名

      Biotechnology and bioengineering

      巻: 102 号: 2 ページ: 511-523

    • DOI

      10.1002/bit.28278

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 酵母における鉄代謝工学の開発と新規キシロース同化経路構への応用2021

    • 著者名/発表者名
      湯川隆弘
    • 学会等名
      第一回 先端バイオ工学研究センター成果発表会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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