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自閉スペクトラム症における感覚処理障害の神経基盤の解明 -注意特性に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 21J11906
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

野田 遥  長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2022年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード自閉スペクトラム症 / 発達障害 / 感覚処理 / ASD
研究開始時の研究の概要

自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)者の多くが感覚に関する過敏さや鈍感さを持ち、日常生活においてさまざまな困難さを有することが明らかになっている。しかし、これらの感覚処理の異常の原因となる神経基盤は解明されていない。本研究では、特定の刺激に過剰に集中してしまう「注意の過剰選択性」というASD者の注意特性に着目し、ASD者の複数の感覚刺激に対する反応や神経活動を調査する。

研究実績の概要

自閉スペクトラム症者の多くが感覚に関する過敏さや鈍感さを持ち、日常生活においてさまざまな困難さを有することが明らかになっている。しかし、これらの感覚処理の異常の原因となる神経基盤は解明されていない。
今回の研究課題である「自閉スペクトラム症における感覚処理障害の神経基盤の解明」では、特定の刺激に過剰に集中してしまう「注意の過剰選択性」というASD者の注意特性に着目した。実験では、fMRIを用いて自閉スペクトラム症者の感覚刺激に対する神経反応を測定し、感覚刺激に対する注意状態を変えた複数の課題を比較する予定であった。本実験によって、自閉スペクトラム症者の感覚処理の問題が引き起こされる原因を解明することが望まれた。
しかし、COVID-19の感染拡大によって、実験遂行のためのMRI室使用や、実験参加者の来訪などに対する制限が生じた。それによって、予定していた実験が中止になり、十分な研究を行うことが出来なかった。ただし、実験遂行に必要な課題の策定やプレ実験段階までの検討は終わらせることが出来たため、一定の進捗があったと考える。
MRIを用いた研究の遂行が難しかったことで、実験とは別のアプローチで自閉スペクトラム症者の感覚処理特性の原因解明を行うべく、質問紙による調査研究を並行して進めた。本調査により得られたデータから、自閉スペクトラム症児における感覚処理特性を評価する質問紙の因子構造の探索や、限定された反復的な行動様式のサブスケールと感覚処理との関連性についての検証などを進めることができた。また、感覚処理やASD症状、行動問題などのデータを用いてASD児をグループに分けるクラスター解析を行い、臨床的に意義のあるサブタイプ分類を試みた。これらの研究成果は、自閉症の国際学会であるINSAR2022に採択されたほか、論文として複数の学術誌に投稿された。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 自閉スペクトラム症児者の表在感覚に関する困難とその対処法に関する質的研究.2022

    • 著者名/発表者名
      米田 直人, 野田 遥, 川中 瑞帆, 鴨川 拳, 岩永 竜一郎.
    • 雑誌名

      日本発達系作業療法学会学術雑誌

      巻: 9

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sensory and social subtypes of Japanese individuals with autism spectrum disorders2021

    • 著者名/発表者名
      Kaneko Ayako、Ohshima Remi、Noda Haruka、Matsumaru Tomoko、Iwanaga Ryoichiro、Ide Masakazu
    • 雑誌名

      Journal of Autism and Developmental Disorders

      巻: -

    • DOI

      10.31234/osf.io/umvcn

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Sensory and Behavioral Subtypes of Children with Autism Spectrum Disorder.2022

    • 著者名/発表者名
      Haruka Noda, Daiki Enomoto, Shuhei Takahata, Masakazu Ide, Ryoichiro Iwanaga.
    • 学会等名
      INSAR 2022
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 画像解析を用いた書字能力の評価ツール開発に向けた予備的研究2021

    • 著者名/発表者名
      高畑 脩平, 家永 直人, 萩原 広道, 野田 遥, 榎本 大貴, 石原 裕之, 寺山 慧.
    • 学会等名
      第55回日本作業療法学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症児者の表在感覚に関する困難とその対処法に関する質的研究2021

    • 著者名/発表者名
      米田 直人, 野田 遥, 川中 瑞帆, 鴨川 拳, 岩永 竜一郎.
    • 学会等名
      第55回日本作業療法学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/harukanoda

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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