研究課題/領域番号 |
21J12284
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平尾 悠太朗 東京大学, 情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | virtual reality / cross-modal / pseudo-haptics / embodiment / psychology |
研究開始時の研究の概要 |
認知過程における感覚情報の相互作用を利用し,主に視覚表現によって触知覚を変容可能にする手法がクロスモーダル触知覚提示技術である.クロスモーダル触知覚提示は特殊な触覚提示デバイスなしで触覚を提示できる.一方で,感覚統合には個人の感覚特性差や経験差に起因する個人差があるため,クロスモーダル触知覚にも生起強度に大きな個人差があることが指摘されてきた. この問題に対し本研究では,感覚統合における各感覚情報の寄与のバランスを精緻に操作する手法を明らかにし,個人差の影響を無視できるロバストなクロスモーダル触知覚提示の実現を目的とする.
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研究実績の概要 |
本年度は主に(A)腱振動刺激が体性感覚及びクロスモーダル触知覚へ及ぼす影響の調査,(B)バーチャル身体操作方法の違いがクロスモーダル触知覚に及ぼす影響の調査,および(C)視覚刺激の種類とクロスモーダル触知覚への影響との関係性の調査という3つの研究を行った.(A)の研究については,前年度に引き続き3つめの実験を行った.結果は本提案手法の有効性を支持するものであったが,同時に,腱振動刺激の副次的な効果が今後の課題として確認された.これらの結果は国内の学会にて発表された.また,VR系のトップジャーナルであるTVCGへ投稿され,現在,2回目の査読中である. 次に,(B)の研究は,研究計画書で提案した「恒常的に触覚情報を少なくする」手法を,ベイズモデルの観点から再整理し,「新たな身体図式を用いることで既存の触覚情報を,より制御しやすい他の触覚情報に代替する」という手法として再提案するものである. また,(C)の研究は,クロスモーダル触知覚を増強するという本プロジェクトの目的に対して,本提案手法の「感覚情報の寄与率を操作する」という手法と相乗効果が期待できる手法,すなわち「クロスモーダル触知覚手がかりを増やす」という手法を検討するものである. いずれの実験結果も,提案手法の有効性を支持するものであり,これらの結果もTVCGへ投稿される予定である.また,クロスモーダル触知覚の生起原理や関連研究を改めて整理し,クロスモーダル触知覚を増強する手法について,これまでに得られた結果を博士論文として体系的に整理した.
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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