研究開始時の研究の概要 |
セマフォリンは神経ガイダンス因子として同定された分子であるが, 当研究室の成果によって免疫・炎症制御にも関わる重要な分子群であることが明らかとなった. 本研究では, セマフォリンによる神経-代謝連関を介した骨髄ニッチ機能制御を明らかにすることで, 一つの分子がシステム全体の「ハブ」の役割を担うという新たな視点を得ることができる. この視点から生体システムの連関を俯瞰することで, これまでの分子各論的な見方だけでは見えてこなかった各生体システム間の相互作用の新たな解明や発見といった, 生命科学の発展において重要なブレークスルーをもたらすと考える.
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