研究課題/領域番号 |
21J12372
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 健 東京大学, 情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 力覚提示装置 / ハプティクス / ダイナミックタッチ / VR / インピーダンス制御 / 力提示装置 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,ヒトが把持している物体の形や大きさを触力覚を通じて知覚するメカニズムを物体の運動に注目して解明し,これを応用して単一の装置で様々な物体を把持している触力覚的な感覚を生起するインタフェースを作製することである.ヒトの把持物体に対する形・大きさの知覚にはその物体の慣性モーメントが寄与していることが生態心理学の分野では明らかになっているが,本研究では慣性モーメントよりも高次な運動という概念で形・大きさ知覚の説明を試みる.
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研究実績の概要 |
今年度は、トルク出力装置の改良と人を対象とした実験を行いました。把持型の装置を使用して、人の動きに連動してトルクを出力することで、把持物体の慣性モーメントや粘性抵抗を変化させることができることが示されました。これにより、力の介入が人の把持物体に関する知覚を変化させることが可能であることが明らかになりました。特に、慣性モーメントの変化は物体の長さや大きさの知覚に、粘性抵抗の変化は環境から生じる粘り気のようなものの知覚に大きく関与していることが分かりました。この知見は、バーチャル空間内での物体の操作感の向上に応用が期待できます。 さらに、国際会議でのデモ展示において、慣性モーメントが増加する条件よりも減少する条件の方が知覚しやすいのではないかという仮説が立ちました。この仮説は、装置の元々の慣性モーメントの大きさが大きすぎることに起因すると考え、トルク出力軸を3軸から1軸に減らして重量を半分にした新たなトルク出力装置を作製しました。パイロットスタディにより、慣性モーメントが増加する分も知覚しやすくなることが判明しました。 さらに、人がフィードバックされた力をどのような現象に帰属させるのかについては、力の刺激だけでは個人差が大きいことが展示を通して判明しました。今後は、ヘッドマウントディスプレイを用いて視覚刺激や聴覚刺激を同時に提示し、ヒトが力の情報をどのように帰属させるかを明らかにしていきたいと考えています。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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