研究課題/領域番号 |
21J13327
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山本 みずき 慶應義塾大学, 法学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2022年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | ファシズム / インテリジェンス / MI5 / 内務省 / 英国 / 政治的急進主義 / 政治社会秩序 / 議会主義 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、政治的急進主義の出現に際して、英国政府がいかなる方法で社会秩序を維持したのかを、戦間期ファシズムを事例に明らかにする。具体的には、オズワルド・モーズリーが率いたBUFとナチスの関係性を明らかにした上で、内務省がBUFの政治運動をどう捉え、その思想的脅威にいかに対処したのかを重点的に分析する。内務省のファシズムに対する認識と対策、監視内容を明らかにすることで、治安を維持する上でのインテリジェンスの意義がより明瞭になるであろう。その研究目的は、ロシアや中国によるPolitical Warfareが問題となっている現代社会への含意を抽出するのみならず英国政治史研究に一石を投じることにある。
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研究実績の概要 |
2022度は査読論文「オズワルド・モーズリーと議会主義批判――融合する二つの民意と権力融合」が『法学政治学論究』に受理され2023年6月に刊行される予定である。 また日本学術振興会の若手研究者海外挑戦プログラムに採用していただき、2022年12月より英国のケンブリッジ大学アジア・中東研究科に留学している。現地ではブレンダン・シムズ教授やバラク・クシュナー教授より直接ご指導いただき論文の執筆を進めている他、インテリジェンス・セミナーに積極的に参加してインテリジェンス研究に従事する研究者の方々と学術的な交流を深めている。インテリジェンス史は史料の公開に制限がある分野であるため、インテリジェンス史研究を行っている英国の研究者と交流することは、貴重な情報を得ることにも繋がり研究遂行上有意義なものとなっている。 特筆すべきは、留学したことで充分な史料調査の時間を確保できた点である。ロンドンの国立公文書の他、シェフィールド大学やバーミンガム大学でも史料収集を実施できた。今後はドイツやイタリアで史料調査をし、多角的な視点からの分析を試みる予定である。 また、過去二年間に亘って研究活動を実施した東京財団政策研究所ポピュリズム国際歴史比較研究会の研究成果として共著『民主主義の後退』(仮)を刊行することになり、戦間期英国における民主主義の後退について分析した論考を執筆した。2023年度中に慶應義塾大学出版会より刊行予定となっている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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