研究課題/領域番号 |
21J13499
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分27010:移動現象および単位操作関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2021) |
研究代表者 |
三谷 亮介 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 粉体シミュレーション / カスケードインパクター / 粉体工学 / 数値流体力学(CFD) / 離散要素法(DEM) / エアロゾル / 粉末吸入製剤 |
研究開始時の研究の概要 |
肺に吸入される粒子状物質は大きく分けて,喘息治療のための吸入製剤などの人体に薬となる粒子と有害な粉じん、環境汚染物質などの人体に害を及ぼす粒子の2種類が存在する。いずれの粒子も呼吸によって肺内に侵入するので、これらの粒子が人体への影響を理解するためには、粒子がどのようなメカニズムで気流とともに肺内に到達するのかを解析する必要がある。しかし非球形粒子では回転を伴うため,肺内での運動が複雑となる。 そこで本研究では,肺内の粒子の運動挙動を解明することを目的に,数値シミュレーションを用いて,肺内の異形粒子の移動現象を解析する。
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研究実績の概要 |
肺に吸入される粒子状物質の人体への影響の理解のために、肺内の異形粒子の移動現象を解明することを目的とする。本研究では肺内の粒子の運動を直接観測することは困難であることから、数値シミュレーションに着目する。しかし、異形粒子では、球形粒子と異なり、回転を伴うことから、その運動挙動が複雑となる。申請者は昨年度に構築した異形粒子の抗力モデルを用いて,カスケードインパクター内の粒子運動挙動の解析に尽力した。まずはハイスピードカメラによって,アクリル円管内の針状粒子の運動挙動を実験と数値シミュレーションで比較した。その結果,粒子の軌跡は実験と数値シミュレーションで非常によく一致しており,簡単なモデルにおける計算の妥当性が検証された。続いて,カスケードインパクター内における針状粒子の運動挙動を,実験と数値シミュレーションで比較することで,数値シミュレーションの妥当性を検証した。その結果,本装置内における沈着挙動が実験と数値シミュレーションで一致していることが確認され,本装置内での数値シミュレーションが妥当であることが示された。最後に粒子のアスペクト比を変更し,本装置内の粒子運動挙動のならびに粒子の受ける流体抗力を解析すると,アスペクト比が大きい粒子の方が流体抗力を受けやすく,カスケードインパクターの深部にまで粒子が到達することを明らかにした。この結果から,アスペクト比が大きい粒子の方が,肺の深部に到達しやすいことが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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