研究課題/領域番号 |
21J13603
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉富 廉 九州大学, 農学研究院, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 環状RNA / 緑茶カテキン / NAFLD / 非アルコール性脂肪性肝疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝(NAFLD)は成人の4人に1人が罹患しており、死亡リスクの高い疾病である肝硬変や心血管疾患の一因となる。緑茶カテキンEGCGはNAFLD抑制作用を有することが報告されているが、その抑制メカニズムは不明な点が多い。そこで本研究では、近年多くの生命科学分野で着目されている一方、食品の機能性研究ではほとんど着目されていない新規機能性分子サーキュラーRNA (circRNA)に着目し、緑茶カテキンEGCGのNAFLD抑制作用におけるcircRNAの関与に関して明らかにする。
|
研究実績の概要 |
環状RNA (circRNA) は5'末端と3'末端が結合した環状の構造を有するノンコーディングRNAであり、近年その機能性が着目されているが、食品成分の生体調節作用における役割についてはほとんど不明である。そこで本研究では、多彩な生態調節作用が報告されている緑茶カテキンの主成分であるEpigallocatechin-3-O-gallate (EGCG) のcircRNA発現調節作用をcircRNAの発現が多いと報告されている肝臓に着目して検証するとともに、EGCGにより発現が変動するcircRNAの機能性を解析した。 EGCGを10 mg/kg b.w.一週間経口投与したマウスにおける肝臓circRNA発現をマイクロアレイにて包括的に解析したところ、35 種類の circRNA の発現が変動した。その中でも顕著に発現上昇したmmu_circ_0000792をマウス肝細胞NMuLiにベクターを用いて発現増強させ、RNAシーケンスを行った結果、肝線維化や心血管疾患に関与する遺伝子群の発現を変動させた。以上より、EGCGが肝臓において発現調節したcircRNAがその生体調節作用に関与する可能性が示された。 本研究成果は近年着目されているcircRNAをEGCGが発現調節することを初めて明らかにしたものである。また、EGCGにより顕著に発現上昇したmmu_circ_0000792は肝線維化や心血管疾患抑制の核酸医薬として期待される。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|