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減少する渡り鳥のフェノロジー同調性の検証及び二次草原の生物多様性指標としての評価

研究課題

研究課題/領域番号 21J13659
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分64040:自然共生システム関連
研究機関東京大学

研究代表者

水村 春香  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード希少種 / 草原 / 営巣環境 / 食性 / 植生 / フェノロジー / 渡り鳥 / 節足動物 / 種多様性
研究開始時の研究の概要

草原などの開放地に棲む渡り鳥は多くの種で激減していることが指摘されている。その要因として、気候変動による鳥の繁殖時期と主たる食物となる節足動物の発生時期の不一致が指摘されている。環境中の節足動物の量と鳥類の食性の季節変化を同時に調査し、その不一致を検証することで、渡り鳥の繁殖に適した環境や季節変化との関係を明らかにすることが重要である。これらを検証するため、減少の程度が異なる5種の渡り鳥について、その食物と環境中の節足動物の季節変化を明らかにする。

研究実績の概要

本研究では、減少傾向にある疎林や草原に生息する渡り鳥5種を対象とし、食性とその季節変化、利用資源量を明らかにし、種間の相違を解明すること、営巣環境および植生構造調査を行い、各種鳥類の利用環境の季節変化を明らかにすることを目的とした。
本年度は、対象種の糞DNA分析を行い、断片化した糞からホスト種を同定した(ノビタキなどが検出された)。また希少種アカモズについては、鱗翅目を捕食していることがわかった。
絶滅危惧種であるヨタカは、富士山麓の草原全体での分布については草地などの開放的な土地利用の広さが重要である可能性が示唆されたが、生息している草原内では、土地利用の面積よりも地質の違いにより分布が偏ることが明らかとなり、種が利用する空間スケールによって重要な環境要因が異なる可能性が考えられた。よりミクロスケールの営巣環境としては、裸地の存在や岩場のような環境が重要である可能性が明らかになった。特に希少種においては、行動圏が広い種が多く必要な環境条件が空間スケールにより異なるため、様々な空間スケールを考慮することが重要と考えられ種間での相違がみられた。
現在、対象種に関する論文1編が査読中であり、ヨタカに関する本研究課題の内容を含む論文を執筆中である。
研究実施期間全体において、対象種に関する学術論文を2編(筆頭著者1編、共著者1編)出版することができ、学会発表などは4回以上行った。本課題の目標はおおむね達成できたと考えている。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] The endangered Brown Shrike subspecies <i>Lanius cristatus superciliosus</i> has a male-biased sex ratio and only early arriving males are paired2021

    • 著者名/発表者名
      MIZUMURA HARUKA、KUBOTA KOHEI、HIGUCHI HIROYOSHI
    • 雑誌名

      Bird Conservation International

      巻: First View 号: 1 ページ: 1-8

    • DOI

      10.1017/s0959270921000216

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Drastic decline in the endemic brown shrike subspecies Lanius cristatus superciliosus in Japan2020

    • 著者名/発表者名
      KITAZAWA MUNEHIRO、SENZAKI MASAYUKI、MATSUMIYA HIROAKI、HARA SEIICHI、MIZUMURA HARUKA
    • 雑誌名

      Bird Conservation International

      巻: in press 号: 1 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1017/s0959270920000556

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 溶岩草原で繁殖するヨタカ!富士山麓での営巣環境となわばり分布2023

    • 著者名/発表者名
      水村春香・渡邊通人・久保田耕平・樋口広芳
    • 学会等名
      バードリサーチ鳥類学大会2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 富士山麓の二次草原におけ る開放地性鳥類の種多様性と希少種の生息に影響する環境要因2023

    • 著者名/発表者名
      水村春香・久保田耕平・渡邊通人・樋口広芳
    • 学会等名
      第70回日本生態学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] アカモズとモズの交雑個体の由来と異種間つがいの形成要因2022

    • 著者名/発表者名
      水村春香・久保田耕平・西海功・今西貞夫・望月みずき・樋口広芳
    • 学会等名
      日本鳥学会2022年度大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 絶滅寸前の鳥アカモズの現状と、絶滅回避に向けた保全体制の模索2022

    • 著者名/発表者名
      松宮裕秋・北沢宗大・水村春香・青木大輔・赤松あかり
    • 学会等名
      日本鳥学会2022年度大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 二次草原における絶滅危惧 種ヨタカの営巣環境となわばり分布2022

    • 著者名/発表者名
      水村春香、渡邊通人、久保田耕平、樋口広芳
    • 学会等名
      第 69 回日本生態学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 二次草原で繁殖する開放地 性鳥類群集と草原の管理方法、植生構造や節足動物相との関係2021

    • 著者名/発表者名
      水村春香、渡邊通人、久保田耕平、樋口広芳
    • 学会等名
      日本鳥学会 2021 年度大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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