研究課題/領域番号 |
21J13964
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 知子 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
2022年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2021年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
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キーワード | 国際制度 / 国連総会 / 中国 / 大国 / 決議提案 / パワー / グローバル・サウス / 主権 / 国際連合 / 相対パワー / 国際規範 / 連合政治 / 事務総長 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究(博士論文)は、大国として台頭しつつある中国が、国連総会という国際制度の枠組みの中で如何に行動するのかを、国際制度論の理論の構築と、決議スポンサーのデータの定量分析や中国の史資料を用いた事例分析によって明らかにする。国連は世界各国に共通する規範を各国の合意のもとで起草する場でありながら、各国は規範に縛られず、他国の意向にも制約されずに行動したい点で、ジレンマを抱える。その中でも、台頭しつつある国は、世界の趨勢に影響を持つ点で、その行動の解明が急がれている。本研究では、台頭国が従来協力してきた途上国グループと利害を異にし始める点で、どのような行動の変化を見せるのかに注目して分析を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、中国をはじめとする大国が、如何なる意図をもって国際制度にコミットするのかを考察した。第一に、国家の経済・軍事的パワーの位相によって、[非]規制についての選好が変わるという理論について、統計分析と事例分析を組み合わせ、博士論文を執筆した。3月に東京大学に提出し、間もなくディフェンスを開催いただく予定である。執筆の過程で、ドイツ・オーストリア・スイス政治学会合同主催の国際政治経済学会と、アジア政経学会で発表を行い、また個人的にも、国内外の研究者と、交流することができた。博士論文の各章の内容は、今後英語論文として投稿予定である。 第二に、国際制度で利益を追求するには、合意する連合が必要だという観点について、中国とグローバル・サウスの関係を分析した。主権概念をめぐる意見の相違がある場合も、中国は連帯のレトリックを維持する点について、ライデン大学の、国連とグローバル・サウスについての共同プロジェクトで論文を発表し、共著の1章となることが決定した。 第三に、国際制度で利益を追求する際には、国家の裁量権が制約される点について、各国の認識を明らかにすべく、新しいプロジェクトも開始した。パリに赴き、経済協力開発機構(OECD、特に国際機関評価ネットワーク(MOPAN))と国際連合教育科学文化機関(UNESCO)にてインタビュー調査等を行ったため、今後論文としてまとめたい。 また上記以外の点としては、書評を一本刊行した。ポスドク相当の研究員として、京都大学の東南アジア地域研究研究所に就職させていただき、またWZBベルリン社会科学研究所(WZB Berlin Social Science Center)に客員研究員として受け入れていただく予定もあり、今後も上述のプロジェクトをさらに発展させていく所存である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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