研究課題/領域番号 |
21J14006
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森下 康一 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 次世代型糖鎖抗体 / フコシル化ハプトグロビン / プロハプトグロビン / がん微小環境 / バイオマーカー / 10-7G値 / 肝転移 / 糖鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
10-7G抗体はフコシル化ハプトグロビンを捉える次世代型の糖鎖抗体であり、この抗体を使ったELISA測定値を10-7G値と呼ぶ。抗体のエピトープ解析の結果、フコシル化ハプトグロビンの他にその前駆体(プロハプトグロビン)も認識することが分かった。本研究では膵癌患者における10-7G値のバイオマーカーとしての意義とプロハプトグロビンが持つ生物学的機能を明らかにする。10-7G抗体の染色では膵癌の肝転移巣が強染色されることから、10-7G値が肝転移予測マーカーとなりえるかを検討する。またプロハプトグロビンの生物機能解明のために、そのトランスジェニックマウスや過剰発現細胞を作成して検討する。
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研究実績の概要 |
本研究はフコシル化ハプトグロビン(Fuc-Hp)に対する次世代型糖鎖抗体10-7G mAbがハプトグロビン前駆体(proHp)も認識することから発展した研究であり、1. Fuc-Hpのバイオマーカーとしての意義、2. proHpの生物学的機能の2点の解明を目的としている。昨年度までに以下の成果を得ている。 1. これまでの研究でFuc-Hpは肝転移で増加することが明らかになっている。10-7G値が画像に見えない肝転移を捉えるかを検討するためProspective/retrospective studyを実施し、その一部を学会報告した。 2. これまでの研究でproHpはがん微小環境で免疫細胞から分泌されることが分かっている。proHpの生物学的機能を知るため、proHpの過剰発現株やノックアウト細胞を作成し、解析を行った。その結果、これまでに報告のないproHpの新たな生物学的機能が見出され、現在論文にまとめている。またヒトproHpを全身性に発現するトランスジェニックマウスを作成し、proHpの病態生理における意義を検討してゆく予定である。 3. 今後の10-7G値の臨床検査としての応用へ向けた企業との共同研究が進行中で、これまでの実験室スケールのELISA測定から自動測定装置への応用を進めた。そして多数の臨床検体の血中10-7G値を測定し、疾患バイオマーカーとしての新たな意義を探索した。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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