研究課題/領域番号 |
21J14496
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 東北大学 (2022) 徳島大学 (2021) |
研究代表者 |
木曽田 暁 東北大学, 歯学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / 公共データベース / 機械学習 / 予後予測 / レセプトデータ / コホート研究 / 頭頚部扁平上皮癌 |
研究開始時の研究の概要 |
頭頚部扁平上皮癌は予後不良な癌であり、疾患の進行および治療に伴うQOL低下も著しい。本研究では特定の遺伝子の発現量から症例のリスクを算出することで、頭頚部扁平上皮癌の治療方針決定に寄与することを目指す。まずは公共データベースに登録された頭頚部扁平上皮癌症例から機械学習の手法で予後を予測する遺伝子群の同定および症例のリスクを判定するモデル式を作成する。その後、作成したモデルを応用して簡便なツールを作成し、臨床応用の可能性を検討するほか、培養細胞にて機械学習により絞り込まれた予後予測遺伝子の動態を確認する。
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研究実績の概要 |
頭頚部扁平上皮癌は再発、転移が高頻度に認められる予後不良な癌であり、疾患の進行及び治療に伴うQOL低下も著しい。本研究では機械学習の手法を用いて特定の遺伝子の発現量から頭頚部扁平上皮癌症例をリスクごとに層別化し、治療方針決定に寄与することを目指している。癌の悪性形質に関連する現象として、研究代表者は部分的上皮間葉転換(partial-Epithelial-to-Mesenchymal Transition; partial-EMT)およびその関連遺伝子に着目した。 上皮間葉転換(EMT)とは、上皮細胞が細胞接着性などの上皮としての性質を失い、間葉系細胞の性質である浸潤性や遊走性を獲得していく遷移過程であり、その誘導過程における中間段階がpartial-EMTである。最近の研究にて、partial-EMT状態の癌細胞は浸潤能や治療抵抗性を示し、癌の進展に重要な役割を果たす可能性が示唆されている。昨年度は公共データベースに登録された頭頸部扁平上皮癌症例の遺伝子発現プロファイルより、回帰分析および機械学習の手法を用いて、その発現レベルが頭頸部扁平上皮癌症例の転帰の決定に関連しているp-EMT関連遺伝子を特定した。また、関連して、歯周病原細菌Fusobacterium nucleatumへの感染が癌細胞のp-EMT関連遺伝子の発現レベルを上昇させ、癌細胞のp-EMTを誘発し口腔癌の悪性進展に関連することが明らかとなった。 本年度は、東北大学にて利用可能な日本の地方自治体の歯科診療レセプトデータを使用し、白板症患者における慢性辺縁性歯周炎急性発作と口腔癌発症率の関連を評価した。某自治体の歯科診療レセプトデータのコホート研究により、慢性辺縁性歯周炎急性発作と口腔癌発症には関連性があり、慢性辺縁性歯周炎急性発作の曝露を受けた白板症患者は口腔癌発症リスクが有意に高いことを明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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