研究課題/領域番号 |
21J14514
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
黒宮 寛之 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ラーニングアナリティクス / エビデンスに基づく教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では「エビデンスに基づく教育」というコンセプトを新しくとらえ直し,学習分析ダッシュボードとその振り返りを促す学習デザインの構築によって,教員のデータに基づく意思決定を支援することを目指します.具体的には介入支援システム,エビデンス統合システム,エビデンス推薦システムの3つのシステムによって効果的な事例を保存・共有可能なプラットフォームを作成します.また収集した様々な事例は「エビデンスポータル」として他の教員が利用可能な形で共有することを予定しています.
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研究実績の概要 |
本研究ではラーニングアナリティクスの文脈からエビデンスに基づく教育をとらえ直し、教員のエビデンスに基づく実践を支援するシステムを構築することを目的とした。以下に本年度の進捗を達成項目別に記載する。 (1)介入支援システムについては、COVID-19前後における授業中のログを分析することで、オンライン授業が学生の学習行動に与えたインパクトを分析した。分析の結果、オンライン授業が学生のエンゲージメントに対してポジティブな影響を与えた可能性が示唆された。(2)エビデンス統合システムについては、ディスカッション中の発話データをログとして取り込むことでさらに質の高いエビデンスの蓄積を検討した。複数のチャネルから取得したマルチモーダルなデータを使うことによって、介入の効果をより多面的に検証することが可能になった。(3)エビデンス推薦システムについては、本年度は蓄積した事例数が不足しており、目立った進捗はなかった。今後事例(エビデンス)の数が増加した際に、前年度に提案した推薦アルゴリズムに基づいて、エビデンスの推薦システムを実装したい。(4)エビデンスポータルについては、これまで収集した事例をベースに研究室内で管理しているサーバーを用いてエビデンスの事例のポータルサイトを公開する事ができた。まだ現時点ではユーザー(教員)からのアクセス数は多くないが、今後UIや事例の数を充実させることで教員にとって使いやすいシステムに改善していきたい。 全体として、項目(3)のエビデンス推薦システムについては研究期間内で実装する事ができなかったが、この2年間の研究によって目標としていた教員のエビデンスに基づく実践を支援するシステムのプロトタイプを示すことができたと考える。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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