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データマイニング手法を用いた地震動予測地図の高度化

研究課題

研究課題/領域番号 21J14654
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分22020:構造工学および地震工学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

高橋 幸宏  岐阜大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード強震動予測のレシピ / シナリオ地震 / 特性化震源モデル / 断層パラメータ / 地震動分布 / データマイニング / モード分解 / クラスター分析 / 機械学習 / 説明可能なAI / 地震動分布シミュレーション
研究開始時の研究の概要

本研究は,事前に想定されている地震動予測地図で,将来発生しうる地震の多様な可能性をカバーするために,地震動予測における震源断層モデルの設定基準である「強震動予測のレシピ」の拡張(多様化)を目指すものである.具体的には,地震動分布(「レシピ」の設定値に準拠:少数ケース,設定値にばらつきを付与:多数ケース)に対してデータマイニングの「分類・分解・回帰・予測・合成」を適用し,多種多様な地震動分布が示す多様性を評価する.これを基に,震源断層設定の在り方について検討し,少数・多数ケースの利点を取り入れた震源断層の設定方法の体系化を試みる.

研究実績の概要

本年度は、任意の活断層で発生しうる地震における「地震動分布の多様性」を網羅できるような決定論的な断層の破壊シナリオ(特性化震源モデル)の設定方法について検討した。具体的には、日本国内における特性化震源モデルの標準的な設定基準である「強震動予測のレシピ」の断層パラメータの設定条件を拡張し、多様な地震動分布を表現できるような震源モデルの設定方法について検討したものである。研究対象には、2021年度と同様に、「レシピ」にばらつきを与えて設定された600ケースの横ずれ断層モデルと、その地震動分布を用いた。なお、この600ケースの地震動分布は、対象断層で発生しうる地震を網羅していると仮定する。
まず、600ケースの地震動分布にモード分解とクラスター分析を適用し、モードを軸とした2次元布置表現によって、地震動分布の多様性を可視化した。この手法は、各モードに反映されている地震動の空間特性およびその支配要因となる断層パラメータと、地震動分布の多様性とを関連つけられる点に特長がある。
次に、「レシピ」に準拠したモデルの地震動分布(レシピケース)と、600ケースに占める位置付けを調べた。その結果、レシピケースは平均的かつ限定的な空間特性を表す地震動分布であり、600ケースが示す多様性を表現しきれていないことを明らかにした。
そこで、モードの支配要因となる震源パラメータを対象に、「レシピ」における断層パラメータの設定値を拡張したモデル(拡張ケース)を設定した。その結果、レシピケースと拡張ケースによって、600ケースの地震動分布の多様性を概略的に再現できることを明らかにした。また、一つのパラメータの設定条件のみを拡張したケースよりも、複数種類のパラメータを同時に拡張したケースの方が、より効率的に多様な地震動分布を表現できた。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 地震動分布のモード分解と機械学習による周期・成分別の空間特性の分析2022

    • 著者名/発表者名
      高橋幸宏,能島暢呂,香川敬生
    • 雑誌名

      土木学会論文集A1(構造・地震工学)

      巻: 78

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 特異値分解解析に基づく水平2成分の地震動分布シミュレーション2022

    • 著者名/発表者名
      高橋幸宏,能島暢呂,香川敬生
    • 雑誌名

      土木学会論文集A1(構造・地震工学)

      巻: 78

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 地震動分布の多様性を網羅するための予測シナリオの設定方法2023

    • 著者名/発表者名
      高橋幸宏
    • 学会等名
      土木学会中部支部
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] モード分解と機械学習に基づく地震動分布の予測モデル2022

    • 著者名/発表者名
      高橋幸宏
    • 学会等名
      日本地震工学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Approximation Representation of Observed Strong Ground Motion Distribution using Mode Synthesis of Predicted Distributions2022

    • 著者名/発表者名
      Y. Takahashi
    • 学会等名
      8th International Symposium on Reliability Engineering and Risk Management (ISRERM 2022)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Evaluation of Spatial Characteristics of Seismic Intensity Distributions using Non-negative Matrix Factorization2022

    • 著者名/発表者名
      Yukihiro Takahashi
    • 学会等名
      13th International Conference on Structural Safety & Reliability (ICOSSAR 2021-2022)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 地震動分布のモード分解とランダムフォレストに基づく予測モデル2021

    • 著者名/発表者名
      高橋幸宏
    • 学会等名
      第48回(2021年度)地域安全学会研究発表会(春季)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 地震動分布のモード分解と勾配ブースティング決定木に基づく予測モデル2021

    • 著者名/発表者名
      高橋幸宏
    • 学会等名
      第40回日本自然災害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 水平2成分の地震動分布における空間的相互関係の分析2021

    • 著者名/発表者名
      高橋幸宏
    • 学会等名
      第41回地震工学研究発表会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

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