研究課題/領域番号 |
21J15102
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩田 貴帆 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2022年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | 大学教育 / ルーブリック / 自己評価 / ピアレビュー / 評価練習 / 自律的な学習 / 典型事例 / 教育工学 / 自己評価力 / 教育方法の効果 / 学生の自律性 |
研究開始時の研究の概要 |
大学教育において学生の自律的な学びを促すことは極めて重要である。先行研究では、学生が自律的に学ぶための鍵は、自分の学習成果を適切に自己評価する力(自己評価力)であると理論的に指摘されてきた。しかし、具体的にどのような教育方法を実施すれば学生の自己評価力が向上し、自律的な学びに繋がるのか、実証的・実践的な知見が不足している。そこで本研究では、「どのような教育方法が自己評価力を育成するのか」「育成された自己評価力は本当に自律的な学びに繋がるのか」「授業者がどのように授業を計画・実施すれば学生の自律性を促すことができるのか」を明らかにし、学生の自律的な学びを促そうとする授業者に資する知見を得る。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、学生の自己評価力を育成する教育方法を開発・効果検証し、学生の自律的な学びを促そうとする授業者に資する知見を得ることであった。具体的には、学生が課題に取り組む前に、パフォーマンスの典型的な評価事例を教材として授業中に配付し、学生がルーブリックでそれらを評価したり対話したりする評価練習という教育方法や、学生同士でパフォーマンスを見せあい、優れた点や改善点を検討するピアレビューという教育方法に着目して、理論と実証の両面から研究を進めた。 2022年度は、主に以下の3つの研究を実施した。 1点目に、前年度のフィールド調査で得られたデータを用いて、開発した教育方法(「全水準の評価練習」)の効果検証に関する論文を作成し、査読を経て、『日本教育工学会論文誌』に掲載された。 2点目には、学生が評価主体となる教育方法について先行研究をレビューし、独自の視点に基づいて整理を行うことで、自己評価活動、ピアレビュー、評価練習という3つの教育方法の特徴と課題を明らかした。この研究成果を、大学教育学会で口頭発表した。さらに研究を発展させた上で論文を作成し、査読を経て、『京都大学教育学研究科紀要』に掲載された。 3点目には、「全水準の評価練習」および「協議ワークを取り入れたピアレビュー」という2つの教育方法を構成要素として、「学生の自己評価に基づく自律的なパフォーマンス改善を促す教授法」を構築した。その際、大学教育に関わる教員・研究者に意見を募り、より有用性の高い知見とすることができた。現在、これに関する論文を作成中である。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|